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若年層の野球人口減、逆風スタートも確かな成果 子供を熱中させるユニーク指導

新潟明訓高から立教大に進み、スリランカやタイ、ドミニカ共和国などで野球に携わってきた阪長友仁氏。ドミニカ共和国で学んだ経験をもとに、現在は大阪の堺ビッグボーイズで野球少年の指導にあたっている。「野球離れ」が進む中、海外での野球指導経験に裏打ちされたユニークな指導法で注目されている阪長氏が語る野球の未来にかける思い。インタビューの第2回をお届けする。

「大人が子供をリスペクト」、逆境の中で出発も確か成果

――具体的にはお伺いします。ドミニカの子供たちへの指導法は、どこが違いますか。

「ドミニカの子供たちは小学生の時は、ほとんど練習しません。ずっと遊んでいるだけ、野球をしているだけ、ひたすらバット振って、好き放題やっているだけです。ですので、練習メニューというのはあまり参考になりませんが、考え方が参考になります。ドミニカの子供たちは本当に野球を楽しそうにやります。それに失敗を恐れていないし、出来ると思っている。すごくポジティブなんです。彼らがそうなるように大人も接します。そういう姿勢は、取り入れています。

 ドミニカでは、大人が子供をリスペクトしています。子供がやりたいことは尊重する、そして大人はそれができる環境を用意してあげる。でも、踏み込まない領域があって、子どもがチャレンジすることはサポートするが、『ああしなさい』とか『なぜできないんだ』とかは言いません。堺ビッグボーイズでも押し付けの指導はしないようにしています。親御さんにも『こういう方針でやるので、何か言いたくなってもぐっとこらえてください』と言っています。そして、失敗したあと、彼らがどうチャレンジしているのか、その過程でどう声をかければいいのかを一緒に考えてもらっています。ぐっと我慢するだけではなく、子どもをちゃんと見て、背中を押すべき時は押す、これが大切なんです」

――コーチが何もしないわけではないですよね?

「『怒らなきゃいいんでしょ』『ただ見てればいいんでしょ』と理解される方もいらっしゃいますが、そうではありません。チャレンジ出来ていないとしても、次は出来るかもしれない、やってみよう、もう一歩前に進んでみよう、と声をかけなければなりません。そして、それが出来た時にはそれを見逃さずに、このチャレンジを続けよう、とタイミングよく声かけをすることも必要です」

――成果は感じていますか?

「端的な成果は、ここで野球をやりたいという人数が増えたことですね。最初は2人で始めたのが、今、小学部は40人くらいになりました。もちろん営業努力はしていますが、一番は口コミです。野球をやる子が減っている中で、ここならやらせてみようと思ってもらえているようです。近所だけでなく、和歌山県や東大阪からも来ています。DeNAの筒香君も和歌山県の橋本市から通っていました。そして、ほとんどの子が中学部に上がってくれているので、野球好きの子を作ることには成功しているのではないでしょうか」 

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