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若年層の野球人口減、逆風スタートも確かな成果 子供を熱中させるユニーク指導

新潟明訓高から立教大に進み、スリランカやタイ、ドミニカ共和国などで野球に携わってきた阪長友仁氏。ドミニカ共和国で学んだ経験をもとに、現在は大阪の堺ビッグボーイズで野球少年の指導にあたっている。「野球離れ」が進む中、海外での野球指導経験に裏打ちされたユニークな指導法で注目されている阪長氏が語る野球の未来にかける思い。インタビューの第2回をお届けする。

練習時間は半日程度、「もうちょっとやりたいくらいで終える」

――練習時間は半日程度だそうですね。

「中学部も含めて、練習時間を短くしています。もうちょっとやりたいと思ってもらうくらいで終わるんです。そうすると、また次回も楽しみにしてくれる。練習時間は短いですが、中身のメニューを工夫することで、しっかりと練習量と運動量も確保しています。今勝つためには詰め込み、長い時間強制的にやった方がいいのは明らかですが、将来のことを考えているので、そうはしません。大事なのは、これからの子供たちの10年後、20年後。野球だけでなく、人作りという観点で見ても、ただ耐えて苦しむ、言われたことを『ハイ』とやるだけの人になったら、これからはダメです。

 昔は、そういう人が重宝されましたが、今後は、自分たちで考えて行動できる、人と違うことを思いついて実行できる、そして仲間を集めることができる、そういう人の方が必要とされる時代になるのではないか、と思います。野球を通じて『苦しくてもやります』という人間を作ってしまうことが、将来、彼らが苦しむことにつながると思うんです。たとえ、野球選手として成功できなかったとしても、野球は楽しいと思い続けてくれる人を作るにはどうしたらいいか、日々コーチ陣とも話し合っています。結局は指導者がそうあるべき、ということに行き着きますが」

――次の目指すべきところはなんでしょうか。

「ウチだけがそうなればいいのかというと、そうではありません。それでは野球の発展は見込めません。日本全体の野球環境が良くなるようにするにはどうすればいいのかを追求しています。全員が堺ビッグボーイズで学ぶことはできないので、共感を持ってもらえるチームを広げていく、それが次の目標です。私はそのために、全国各地でセミナーも開催しています。みんなでタッグを組んで、次の時代の野球を創っていく。これが、私たちの次の目標です」

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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