MLBで成立の“心温まるトレード” 難病の母が感謝「電話が鳴りっぱなしでした」

カージナルスからアスレチックスへ移籍するスティーブン・ピスコッティ【写真:Getty Images】
カージナルスからアスレチックスへ移籍するスティーブン・ピスコッティ【写真:Getty Images】

カージナルスからアスレチックスへトレードが発表されたピスコッティ

 今月14日(日本時間15日)にカージナルスからアスレチックスへのトレードが発表されたスティーブン・ピスコッティ外野手。発表前から“心温まるトレード”として話題となった同選手の移籍について、両親が地元メディアの取材に答えている。米メディア「プレス・デモクラット」が伝えている。

 26歳の外野手はメジャー2年目の昨季153試合の出場し、打率.273、22本塁打、85点と躍進。今季は打率.235に終わったものの、将来を有望視される外野手の一人だ。同選手は母・グレッチャンさんが難病の「筋萎縮性側索硬化症」(ALS)を発症。今回のトレードで来季からカリフォルニアに住む母親の近くでプレーできるようになった。

 このトレードに関しては成立前から地元メディアが母の状況も影響した様子をレポートし、米紙「サンフランシスコ・クロニクル」電子版ではカージナルスのマイク・マシーニ監督が「彼を思うと心が痛む。とてもとても困難なことだと理解している。彼には協力的でありたいと思っているし、我々に出来ることを見つけ出していかなければいけない」とコメント。米メディア「ファンラグ・スポーツ」のジョン・ヘイマン記者も「これは心温まるトレードだ。カーズとA’s(カージナルスとアスレチックスの愛称)は素晴らしい仕事をした」と自身のツイッターで評していた。

父は「両球団に感謝」、母も「彼がそばにいるのは素晴らしいこと」

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