元祖・安打製造機、マサカリ投法…福浦の2000本は? ロッテの歴代投打5傑
マサカリ投法・村田が断トツの1位
投手成績
○通算勝利数5傑
1村田兆治215勝(1968-90年)
2荒巻淳173勝(1950-61年)
3成田文男169勝(1965-78年)
4小野正一142勝(1956-64年)
5小山正明140勝(1964-72年)
トミー・ジョン手術を経て復帰し「サンデー兆治」と言われた村田が1位、2位の荒巻は草創期に「火の玉投手」と言われ活躍。3位の成田は本格派右腕として最多勝2回。4位の小野は長身の左腕で1960年に33勝を挙げ最多勝に。5位小山は「針の穴を通す」と言われた制球力が武器だった。現役では唐川侑己の65勝が最多だ。
○通算奪三振数5傑
1村田兆治2363個(1968-90年)
2小野正一1657個(1956-64年)
3成田文男1610個(1965-78年)
4小宮山悟1351個(1990-99年、2004-09年)
5坂井勝二1202個(1959-69年)
3位までは勝利数と顔ぶれが重なる。4位には千葉ロッテのエースとして長く活躍した小宮山悟。5位の坂井勝二は昭和30~40年代7年連続で2桁勝利を挙げた右腕。のち大洋。現役では唐川侑己の700個が最多。
○通算セーブ数5傑
1小林雅英227(1999-2007年)
2河本育之93(1992-99年)
3西野勇士86(2013年- )※
4薮田安彦67(1996-2007年、2010-12年)
5成本年秀63(1993-2000年)
セーブ記録は1975年の導入以降のもの。90年代の投手が多い。MLBでも投げた小林雅英が断トツの1位。3位には現役の西野勇士が入っている。
野球殿堂入り
1964年 若林忠志 選手・指導者
1985年 杉下茂 選手・指導者
1985年 荒巻淳 選手
1988年 別当薫 選手・指導者
1988年 西本幸雄 選手・指導者
1988年 金田正一 指導者
1988年 永田雅一 経営者
1989年 野村克也 選手
1990年 張本勲 選手
1993年 稲尾和久 指導者
1994年 与那嶺要 指導者
1995年 呉昌征 選手
2001年 小山正明 選手・指導者
2002年 山内一弘 選手・指導者
2002年 田宮謙次郎 選手
2005年 村田兆治 選手
2010年 江藤愼一 選手
2011年 落合博満 選手
2016年 榎本喜八 選手
2017年 伊東勤 指導者
1950年の2リーグ分立の際に、新球団毎日オリオンズは、大阪タイガース(現阪神)から多くの有力選手を引き抜いた。これがセ・パの対立の一因となったが、このとき大阪から移籍した若林、別当、呉が殿堂入りしている。タイガースとは縁が深く、主力打者の田宮も大毎オリオンズに移籍。さらに1963年オフには阪神のエース小山と、大毎の4番打者山内が「世紀のトレード」で移籍。この二人は2001、2002年に続けて殿堂入りした。
大選手が、選手生活晩年にこのチームに移籍するケースも多い。中日の大エース・杉下茂は引退していたが1年だけ毎日で復帰。野村克也は南海ホークスを追われてロッテに移籍。張本勲は、ロッテで史上初の3000本安打を記録している。最近は福浦和也を除いてランクインするような選手が見当たらないロッテだが、今後、誰が歴史に名前を残すだろうか?
(広尾晃 / Koh Hiroo)