「選手との距離が近い」西武春季キャンプ、その魅力と注意点は?

西武・秋山翔吾【写真:編集部】
西武・秋山翔吾【写真:編集部】

宮崎・日南で行われている西武の春季キャンプ

 埼玉西武ライオンズは、長く高知県の春野球場などで春季キャンプを行っていたが、1軍主体のA組は2004年から、宮崎県日南市南郷町中央公園野球場で春季キャンプを張っている。

 JR南郷駅を下車して徒歩約15分、小高い丘陵地に春季キャンプ場はある。キャンプの施設が丘の中腹に広がっている。一番低いところには、広大な多目的広場(サブグランドA、B)と、6人が一度に投げることのできるブルペン。多目的広場は、土が入れられ、練習用に整備されている。

 階段を上ると中腹に室内練習場の「南郷くろしおドーム」、さらに丘を上がるとメインスタジアムである「南郷スタジアム」がある。

「南郷スタジアム」は両翼100メートル、中堅122メートルのスタンダードサイズ。このメインスタジアムでチーム全体がウォームアップをして、シートノックや守備練習、打撃練習を行う。観客席とグラウンドの距離が近く、キャッチボールや打撃音、選手のかけ声がダイレクトに観客席まで届くのが特長。中盤からは紅白戦や練習試合なども行われる。

 今季のシートノックでは、一塁に中村剛也、メヒア、山川穂高がそろってゴロをさばいている。ともに本塁打王を獲った中村とメヒア、そして昨年後半大活躍をした山川。新旧の長距離砲がポジションを争っている。

 西武ライオンズキャンプの見物の一つは、室内練習場だろう。他球団では公開していないところが多いが、このキャンプ地では「南郷くろしおドーム」の一角を区切って、内部までファンが立ち入り、選手の練習風景を見ることができる。地元の名産、飫肥杉(おびすぎ)を使って建てられたドームは、独特の風格がある。ブルペンは大屋根に覆われ、開放感がある。一般のファンは窓から投球を見ることができる。

 昼頃になると、一番下に広がっているサブグランドA、Bでは、個別の練習が行われる。ダッシュやランニング、ノック、捕手の守備練習などテーマを決めて練習が行われる。

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