“捕手難”直面した王者ホークス 大チャンス到来の20歳は何を思うのか

ソフトバンク・谷川原健太【写真:福谷佑介】
ソフトバンク・谷川原健太【写真:福谷佑介】

高谷が右肘関節炎、栗原が左肩脱臼で離脱、ともに開幕は絶望的

 キャンプ終盤にきて、緊急事態である。2年連続日本一を狙うソフトバンク。扇の要であるキャッチャーに相次ぐ負傷者が出て“捕手不足”の危機に陥っている。

 20日。右肘の異変を訴えていた高谷裕亮捕手が19日に福岡市内の病院で検査を受け、その診断結果が「右肘関節炎」だったと発表された。さらにその後、練習試合後の特守を行なっていた栗原陵矢捕手が左肩を負傷。左肩関節前方脱臼と診断され、離脱することになった。

 高谷は右肘の関節内に遊離軟骨があり、それを除去する手術を27日に受けた。全治までは3か月を要する見込みだ。さらに栗原も手術となれば、全治6か月ほど、再発のリスクが残る保存療法でも復帰までは3か月前後となるという。いずれにしても、開幕の時点では、2人の捕手を欠くことになる。

 チームにとっては窮地であることは間違いない。ただ、裏を返せば、他の捕手にとっては、この上ないチャンスである。正捕手候補である甲斐拓也にとっては、完全に1本立ちする好機であり、他の若い捕手にとっては経験を積み、アピール出来れば、そのまま1軍の座を掴むことが出来るかもしれない。

紅白戦2試合はともに安打を放ち、26日のB組練習試合でも2安打

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