“捕手難”直面した王者ホークス 大チャンス到来の20歳は何を思うのか

紅白戦2試合はともに安打を放ち、26日のB組練習試合でも2安打

 その座を伺う1人が、3年目を迎える谷川原健太捕手である。2015年のドラフト3位で豊橋中央高からソフトバンクに入団。高校通算41本塁打を放っている打力が持ち味の“打てる捕手”の候補である。2人の負傷に伴い、A組に合流。キャンプインからA組にいる九鬼隆平捕手、そして一緒に1軍に合流した育成の堀内汰門捕手と競争の日々を送っている。

 A組で参加した紅白戦2試合ではいずれも安打を放ち、持ち味の打力をアピール。26日に行われたB組の楽天との練習試合にも参加し、きっちりと2安打を放った。「思っていたよりも(A組の)ボールには対応出来ています。自信がついてきてる部分はあります。今日(26日)は、バッティングのほうは良かったですけど、点を取られてしまっているので。ゼロで抑えられるように投手をリードするのがキャッチャーの仕事なので」。キャッチング面やリードなど、守備面ではやはり多くの課題を残しているが、そこは経験がモノを言う部分でもある。

 仲間の負傷という素直には喜べない事態で、いきなり転がり込んできたビッグチャンス。20歳は今、どうこのチャンスを捉えているのか。「こんなチャンスはもうないと思う。この最大のチャンスをモノに出来るように、と思っています。これをモノに出来なきゃダメだ、くらいの気持ちでいます」と力強く語った。

「バッティングは武器なので、そこは伸ばしていきたい。守備はもっと上手くならないといけない。キャッチャーは守れないとダメなので、守備はレベルアップしないといけないですね」という谷川原。開幕までのあと1か月ほどで、どれだけ成長し、アピール出来るかが、今後の運命を大きく左右することになるかもしれない。

(福谷佑介 / Yusuke Fukutani)

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