韋駄天・日ハム西川が明かす“盗塁哲学” タイトルよりも大切なものとは

試合終盤で盗塁を決めると「自分の中でもやってやったぞ、と」

「盗塁は数よりも質と相手に与えるダメージ。5回以降はそうなってきます。初回から5回はチャンス拡大という意味で狙っている。5回から9回に関しては質が高まってくる。そういう場面で成功すると、自分の中でもやってやったぞ、という感覚はありますね」

 相手により深いダメージを与えた盗塁こそ、大きな達成感を得るという。

 そして、走りのアーティストは盗塁王のタイトルよりも大事な指標の存在を明らかにした。

「盗塁王が取れなくても、40回走って40回盗塁成功の方が僕は嬉しいです。60回走って40回成功で盗塁王を取るのなら、30回走って30回セーフの方が、僕は嬉しいですね」

 40盗塁を記録し、タイトルを手にしても成功率67パーセントでは達成感はない。たとえ年間30盗塁でも、シーズン成功率を100パーセントにすることこそが、西川の目指す盗塁の理想形だという。

 絶対にアウトにならない。そして、重要な局面で相手のバッテリーにプレッシャーをかけるという美学を、今季も磨き上げるつもりだ。

(Full-Count編集部)

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