大谷翔平は二刀流を貫くべきか 米メディアが“神様”ベーブ・ルースと徹底比較

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ベーブ・ルースの時は「困難に直面した」二刀流、大谷はどうなる?

 1日(日本時間2日)の敵地アスレチックス戦でメジャー初登板を白星で飾ったエンゼルスの大谷翔平投手。3月29日(同30日)の開幕戦では「8番・DH」ですでに野手デビュー。球団によれば、開幕戦に野手で出場し、その10日以内に投手として先発する二刀流は、1919年のベーブ・ルース以来99年ぶりの“偉業“となった。

「野球の神様」と呼ばれるルースはその後、野手に専念。数々の金字塔を打ち立てた。では、大谷は二刀流の道を進み続けるべきなのか――。米メディアでは、ルースが投手をやめなかったら、という究極の「IF」を分析している。

「ショウヘイ・オオタニは二刀流でとどまるべきなのか? ちょうど100年前にレッドソックスはベーブ・ルースで同じ疑問に直面した」

 こう特集したのはESPNだ。大谷の二刀流デビューは鮮烈だった。投手としては平均98マイル(約158キロ)の豪速球を投げ、打者としてもバットから104マイル(約167キロ)の打球を放った。記事では「100年間で初の二刀流の初戦は素晴らしいように見えた」と“第一歩”に合格点を与えている。

 ただ、ここからは、投手として登板する合間に指名打者として打席に立ち、投打どちらの準備も進める、という作業が続く。メジャーで唯一のルーティンに挑むことになるが、ジレンマに直面するのはエンゼルスだという。

「エンゼルスの大谷起用に関するすべての決断は困難なものになるだろう。100年前にベーブ・ルースをいかに起用するか、ボストン・レッドソックスにとっても困難だったように」

 特集ではこう指摘している。1918年4月、ルースは先発投手でありながら、野手としても出場が許されていたという。だが、エド・バロウ監督の強烈な反対で二刀流の道は断たれてしまったと、当時の状況を記事では振り返っている。

「2シーズンに渡り、ベーブは球界でトップ3投手の1人で、間違いなく最高の左腕だった」

 野手転向直前の23歳時点の「投手・ルース」について、このように紹介。650イニングで許した本塁打は2本と被本塁打率はメジャーで最も低く、1916年のワールドシリーズでは14イニングを完投するなど、大舞台でも滅法強かったという。もちろん、メジャー22シーズンで通算打率.342、714本塁打の成績を残した打者としても圧倒的だった。

もしベーブ・ルースが二刀流を貫いていたら…

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