強力西武に“100打点カルテット”誕生なるか 打点10傑に4選手がランクイン

下位打線にも巧打の選手が並ぶ

 打率、本塁打、打点の打撃3部門を見ても、埼玉西武の選手が上位にズラリと並ぶ。打点に注目すると、山川がリーグトップの28打点、2番を打つ源田が18打点、3番の浅村、下位打線を任されている外崎が16打点を挙げるなど、10傑に4人が名を連ねる。

 このペースで打点を重ねていくと、山川は1950年に史上最多となるシーズン161打点をマークした小鶴誠氏を大きく上回る200打点、源田が128打点、浅村と外崎が114打点に達する計算だ。2003年の福岡ダイエー以来となる“100打点カルテット”誕生への期待も膨らむ。

 4選手の100打点ペースを可能にしているのは、下位打線の影響によるところが大きい。特に開幕から6番や7番を打つことの多い外崎は、得点圏打率.455と勝負強いが、出塁率も.372と4割近い。

 森が指名打者で出場している時には、捕手の炭谷銀仁朗が8番に座る。炭谷はこれまで打撃を苦手にしていたが、今季はここまで打率.360と高打率をマークしている。森が捕手で出場する時には、現役最多6度の本塁打王に輝いている中村剛也(現在故障離脱中)、2014年本塁打王のメヒアが8番に座ることもあり、下位打線もかなり強力だ。

 また、今年の埼玉西武は下位打線で作ったチャンスを上位打線で返すという流れが、しっかりと定着している。8点差を逆転した4月18日の北海道日本ハム戦も9番・金子侑司の安打をきっかけに7点を奪った。逆に4月20日の千葉ロッテ戦では、3-5の8回、3番・浅村の四球をきっかけに6点を奪って逆転するなど、上位打線でチャンスを作り下位打線で返すというパターンもある。

 どこからでも点が取れるのが今年の埼玉西武打線。この状態をシーズン通して維持できれば、“100打点カルテット”の達成と、2008年以来の頂点奪取も夢ではない。

【動画】“アグー”と“リンゴスター”で3発9打点! 西武・山川と外崎の富士大アベック弾!

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