打者・大谷の攻略法はあるのか…元外野手がパワーに驚嘆「成層圏まで達する」

元新人王左腕が見る大谷攻略法とは?

 大谷は右足を大きく引き上げるのをやめ、ほぼノーステップで早めにタイミングを取れる状態に変えた。スウィッシャー氏は、この変化による効果について「前足を地面につけたままにすることで、頭が上下せずにいられる」と指摘。「自宅で見てる子供たちもヒットを打ちたければ、頭は動かさない。頭が動いてしまえば、野球は難しくなりますよ」と大谷を例に野球少年にアドバイスを送った。

 圧巻の打撃を見せる二刀流は止められるのか? 投手の立場からの意見を求められた2003年新人王左腕ドントレル・ウィリス氏は、大谷攻略法をこう展開した。 

「左投げとしては、自信のあるボールで内角を攻めて打ちづらくさせたい。ですが(内角は)彼のパワーゾーンのようです。私は彼のベルトの高さにシンカーを投げて、さらに内角を攻めます。彼を打席で動かしたい。内角を意識付けさせて、外角低めに沈むスライダーです」

 元左腕は、大谷のストライクゾーン外角低めの打率が.286であることに触れながら「打率.286は悪くありません」と断りを入れたが、「高めに焦ってはいけません」と外角高めの危険性を指摘。自らの対戦経験から体の大きなパワーヒッターは外角高めを得意としているとし「危険なエリアなんです。だから、低めを狙ったほうがいい」と力説した。

 ヤンキース戦での開幕投手ルイス・セベリーノが内角に投じた時速157キロ速球を完璧に捉えた大谷。そのシーンを振り返りながら苦笑いしたウィリス氏は、左腕であればさらに内角に動くツーシームを投げて大谷の体を動かしながら、外角低めを振らせる戦法を提案したが、いずれにせよ、大谷を打ち取るには投手はほぼ完璧な制球を持って攻めなければならなそうだ。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY