大谷の登板が米球界の“メインイベント” 「見るべきは日本からやってきた若者」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】
エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

21日のレイズ戦で今季7度目のマウンドに上がる

 エンゼルスの大谷翔平投手は20日(日本時間21日)に本拠地のレイズ戦で今季7度目の先発マウンドに上がる。投打で注目を浴びる二刀流ルーキーだが、MLB公式サイトは大谷の登板試合を「なぜ大谷の各出場が球界のメインイベントとなるのか」と見出しを付け報じている。

「なぜ大谷の各出場が球界のメインイベントとなるのか。大谷は投打でファンを驚かせている」と見出しを付けたのはMLB公式サイトだ。メジャー全30球団が試合を行う世界最高峰の舞台の中で「投手・大谷」の登板がその日の“メインイベント”になっているというのだ。

 同サイトは過去にもカブス時代に13勝を挙げたケリー・ウッド、レッドソックス時代に24勝を挙げたロジャー・クレメンスなど若手先発投手が話題になったことを紹介。その中でもドジャース時代のメジャー2年目に新人王とサイ・ヤング賞のダブル受賞を果たしたフェルナンド・バレンズエラと比較している。

 記事ではメジャー初の快挙を成し遂げたバレンズエラと二刀流でメジャーを圧倒する大谷との違いを、地元テレビ局「スポーツネットLA」でドジャース戦の専属アナウンサーを務めた名物アナのビン・スカリー氏に取材を行ったことをレポート。

 メキシコ出身の左腕は1980年から97年までメジャーリーグで活躍。20歳のメジャー2年目には開幕8連勝を記録するなど、13勝7敗の好成績を収めた。その年はオールスター先発投手となり、ドジャースをワールドシリーズ制覇へと導くなど大活躍した。

 当時のバレンズエラの活躍を踏まえ、スカリー氏は「フェルナンド・ファンはドジャースタジアムに行くのを儀式のようにしていた。貧しかったメキシコ人の少年が素晴らしい選手となった。メキシコ人は子供をスタジアムに連れて行き、彼のプレーで刺激を与えようとしていた」と話しているという。

 バレンズエラと違い大谷は打者としても試合に出場にしているため現時点での対比は難しいとしている。だが、打者として打率.321、6本塁打、17打点。投手として3勝1敗、防御率3.58の成績を残し二刀流を実現させている大谷に同サイトは称賛の声を送っている。

「大谷はメジャーリーグをリトルリーグのように変えてしまった。リトルリーグはチームで一番の投手が一番良い打者の1人ということも多い。全世界が大谷がどれほどのものなのか見たいと思っていた。そして、1か月が経過し、彼は自分がどれほど良い選手なのか示してみせた」

 開幕前にはオープン戦で結果が出ない大谷に懐疑的な見方をする声が大半だったが、すり足打法に変更するなど抜群の対応力を見せその実力を証明してみせた。今季、メジャーには多くの若きスター候補がいるが大谷を超える選手は現れていない。主に日曜日に登板する投手・大谷を高く評価し「日曜日に見るべきは日本からやってきた話題の若者である」と締めくくっている。

(Full-Count編集部)

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