ピンチで際立つ存在感 ロッテ松永が語る、厳しい場面で抑える極意
イニング跨ぎでの登板のコツは…「僕は1回スイッチを切っています」
イニング途中のしんどい場面で登板する機会がが多い松永は「(ランナーがいる場面は)1球目にストライクを取ることと、ランナーを返さないことですね」と、この2つを頭に入れてマウンドに上がる。
「相手バッターを探る意味では、ボールよりもストライクで入った方がいいかなと思います」と、初球にストライクを狙う意図を説明。だが、ストライクを投げれば捉えられる可能性も高まるため、「初球を打たれるのももったいないので、そこは難しいです」と打者との絶妙な駆け引きが求められる。
時にピンチを凌いだ後、イニングまたぎでマウンドを任されることもある。6月1日の広島戦では、4-6の8回2死満塁から登板し、松山竜平を捕ゴロに打ち取った後、続く9回もマウンドに上がり打者3人を無失点に抑えた。
走者を背負った状況でマウンドに上がり、そのピンチを切り抜けた後、もう1イニング投げることは精神的にも肉体的にも厳しいはず。だが、松永は「僕は1回スイッチを切っています」とベンチに戻って気持ちを切り替え、次のイニングに向けて準備。そこは「中継ぎなので、オンとオフはすぐに入れ替えられる」と頼もしい。
絶対に失点を許したくない局面を、しっかりと「0」に抑えベンチに戻る松永。チームを勝利に導く上で、欠かせない大事な存在だ。
(「パ・リーグ インサイト」編集部)
(記事提供:パ・リーグ インサイト)