現在NPBにはわずか3組…減りつつある兄弟選手 期待がかかる田中広輔&俊太

広島・田中広輔【写真:荒川祐史】
広島・田中広輔【写真:荒川祐史】

昨季は6組の兄弟選手がいたが、今季は激減

 7月6日の巨人対広島戦(東京ドーム)で、巨人の田中俊太内野手は「2番・二塁」で先発出場し、3打数無安打に終わった。その4歳上の兄で広島の田中広輔は「1番・遊撃」で先発し、こちらも4打数無安打。田中兄弟の直接対戦は、今季8試合目、スタメン同士での対戦は3試合目だった。

 兄の広輔は東海大相模高、東海大、JR東日本を経て、2013年ドラフト3位で広島に入団。1年目の後半から正遊撃手となり、今や広島が誇る上位打線「たな・きく・まる」の一角として不動の1番打者になっている。

 弟の田中俊太は東海大相模高、東海大、日立製作所を経て、2017年ドラフト5位で巨人に入団。兄同様、即戦力として1年目から1軍で活躍し、6月以降はスタメンでの起用が多くなっている。

 MLBでは、マリナーズのカイル・シーガー、ドジャースのコーリー・シーガー兄弟のように、兄弟揃ってスター選手という例は珍しくない。しかし、最近のNPBでは兄弟揃って活躍する例は少ない。

 昨年は、NPBの兄弟選手は6組いた。

新井貴浩(広)、新井良太(神)
堂上剛裕(巨)、堂上直倫(中)
星野雄大(ヤ)、星野大地(ソ)
大嶺祐太(ロ)、大嶺翔太(ロ)
上本博紀(神)、上本崇司(広)
高濱卓也(ロ)、高濱祐仁(日)

 しかし、新井兄弟は弟の良太が、堂上兄弟は兄の剛裕が引退。星野兄弟はオフに揃って戦力外となった。さらに、今年6月になって大嶺兄弟の弟・翔太が突然引退を表明。現時点での兄弟選手は上本兄弟、高濱兄弟、そして今季から誕生した田中兄弟の3組だけになった。

 今季、兄弟が直接対戦した試合は、上本兄弟は兄・博紀が5月5日の中日戦で前十字靭帯断裂の大怪我をしたこともあり「0」、高濱兄弟も弟の祐仁が1軍昇格していないため「0」、田中兄弟だけが8試合で対戦している。

かつてのNPBでは、こんな兄弟選手も…

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