春夏通じて初は白山、折尾愛真、沖学園 悲願の初出場6校は…?
折尾愛真は阪神小野、沖学園は楽天久保の出身校
第100回全国高等学校野球選手権記念大会は30日、西東京、北神奈川、北大阪、岡山の4地区で決勝が行われ、甲子園に出場する56校の代表校全てが決定した。この日は日大三、慶応、創志学園、そして最後に春夏連覇を目指す大阪桐蔭が甲子園出場を決め、出場56校が出揃った。
100回の記念大会となる今大会は史上最多の56校が聖地の土を踏む。12年連続の聖光学院や8年連続の作新学院、夏連覇を目指す花咲徳栄、横浜や八戸学院光星、仙台育英、広陵といった常連校が甲子園出場を決める一方で、35年ぶりの東海大星翔や28年ぶりの藤蔭、22年ぶりの愛産大三河、18年ぶりの益田東も久々に代表校に名を連ねた。
その56代表校のうち、初出場は6校。西千葉の中央学院、三重の白山、西兵庫の明石商、奈良の奈良大付、北福岡の折尾愛真、南福岡の沖学園だ。
○西千葉:中央学院(春1回)
中央学院は昨秋の関東大会を制し、明治神宮大会に出場。今春の選抜にも出場しており、2季連続の甲子園出場に。エースで4番の大谷の存在が注目を集めており優勝候補の一角に数えられていた。順調に勝ち上がり、準決勝ではロッテ福浦和也内野手の母校である習志野との接戦を制して決勝へ進み、大谷の本塁打などで東京学館浦安を破り、初の甲子園出場を決めた。OBには元日本ハム、巨人の古城茂幸内野手、日本ハム、ヤクルトの押本健彦投手ら。
○三重:白山(春夏通じて初)
今地方大会で最大の“下克上”と言われたのが、この白山だった。昨秋、今春の県大会では共に3回戦で敗退。下馬評は高くなかった。だが、3回戦で2度の甲子園出場を誇り、春季県大会で敗れていた菰野を撃破すると、準決勝では甲子園11回出場の海星も撃破して決勝に。決勝では1回戦で選抜出場校の三重を、準決勝では春の東海大会準優勝のいなべ総合を破ってきた松阪商に8-2で完勝した。