【パ・リーグお仕事名鑑】ITを駆使して「野球事業の根幹」を支えるホークスのチケットセールス担当

ITの知識を駆使してチケットセールスを改善、日本ハムの施策も参考に

 現在の「営業戦略部チケットセールス課」に配属されたのは1年ほど前。ミーティング以外の時間は新たな商品や施策を考えたり、チケットの購入導線などを分析したりするため、デスクワークがメインとなる。

「業務自体が試合に紐づいているわけではないので、試合終了まで必ず見届けなくてはいけないということはないのですが、観客動員が7回、8回あたりに発表されるので、それを確認してから帰宅することが多いです。イベントによっては、どのくらいスタンドが埋まっているか見るために試合前に球場内に入ることもあります」

 現在の部署でWEBマーケティングの経験があるのは、川原さんただ一人。そのため、IT担当だった頃に培ったノウハウを最大限に活用し、公式サイトでのチケットの購入導線を率先してリニューアルしたそうだ。

「細かい表示が多くてわかりづらかった画面を、使いやすい“スマホファースト”に改善しました。例えば、お客さんは試合日を選んでチケットを購入している傾向があることが分析でわかったので、『試合日から買う』のボタンをいちばん上に持ってくるなどの工夫をしています」

 すでにある程度改善が施されたが、さらにチケットを買いやすくするために、新たな機能を入れられないか考えているところだという。

「自分から情報を取りに来てくださるファンの方には届くのですが、ホークスが好きであっても情報収集となると受け身の方もいる。『そのイベントを知っていればチケットを買ったのに』という方も実際にいると思います。そうならないように、ITをもっと駆使して、全てのファンの方々にアプローチできるように注力したいと考えています」

 他球団や他競技におけるチケットセールスの動向も積極的にチェック。川原さんが最近特に気になっているのは、同じパ・リーグの日本ハムの施策だ。

「ファイターズさんはAmazon Payの導入などWEBマーケティングを積極的に進めている上、自社チャネルに一本化していて非常に効率的。参考にさせていただけそうな点もあると思い、時々お話を聞かせていただいたりもしています。あと、僕はバスケットボールやサッカーなどの他競技を観るのも好きなので、チケット購入の際には使ったことのないアプリを利用してみるなど、仕事に活かせるよう買い方も意識しています」

 チケットの売り上げは球団の事業収益にそのまま直結する。それにより、IT戦略部の頃とは違った責任感も芽生えてきた。チケットセールスという仕事は「野球事業の根幹である」と言われることも多く、川原さん自身もそれを実感している。 

「各部門の担当者も、いかにチケットを買ってもらうかを考えて動いています。僕たちは、それを受けてゴールに結びつけなくてはいけない立場。自分たちが直に数字を追いかけているので、大変ではある一方で同時に楽しさも感じています」

“開き直り”がやりがいにつながる「やる気、意欲は常に湧いてきます」

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