吉田輝星、今後への考えを語る「練習量、質が他のメンバーと違った」

解団式に参加した侍ジャパンU-18代表・吉田輝星【写真:福谷佑介】
解団式に参加した侍ジャパンU-18代表・吉田輝星【写真:福谷佑介】

U-18アジア選手権を終え、宮崎市内のホテルで解団式

 宮崎市内で行われていた「第12回 BFA U18アジア選手権」で3位に終わった侍ジャパンU-18代表は11日朝、宮崎市内で解団式を行い、17日間に及んだ代表活動を終えた。宿舎内の宴会場に永田裕治監督、全選手、スタッフが集まると、選手1人1人が今大会の感想を述べ、最後は指揮官が挨拶。最後は全員で吉田輝星(金足農)の“侍ポーズ”で記念撮影を行った。

 5日の韓国戦、7日のチャイニーズ・タイペイ戦に登板しながら、ともに敗戦投手となった吉田。大会終了から一夜明けた解団式後に、報道陣に対応した右腕は、現状の思いを語った。大会を通じて「日本の打者とはパワーも、スイングの軌道も違う。日本でやるよりも、早い対応力が必要なのかなと。ピッチングスタイルというのが別のモノになってきたと思うんですけど、ストレートでグイグイ押すピッチングじゃ海外の選手たちは抑えられなかったんで。そういうところでツーシームとフォークとかをうまく使って行けた。そういう意味では新しいピッチングスタイルのきっかけを作れたかなと思う」と感じたという。

 その一方で、自分の物足りなさも痛感したという。藤原恭大や根尾昂、柿木蓮(いずれも大阪桐蔭)、小園海斗(報徳学園)といった錚々たる顔ぶれの中で過ごした17日間。「甲子園に出ている学校を引っ張ってきたメンバーが集まっていて、すごく意識が高く、自分も負けていられないな、と思いました。練習の取り組み方であったりをもう少し変えていかないといけないなと思いました。自分が普段の練習量をやっていると思っていても、こっちに来てみたら普通だった。それ以上にやらないと、この17人のメンバーより良い結果は残せないと思いました」と、周囲の取り組む姿勢に驚いたという。

 大学進学かプロか、注目の進路について連日、報道が続いている。そんな中、この日、吉田はある“考え”を口にした。

 「とりあえず国体があるので、国体に集中していきたいと思っています。両親とか監督さんとか色んな人の意見を聞かないといけないので、ゆっくり決めたいなと思っています」と、従来通り姿勢は崩さなかったものの、「(プロを目指しているメンバーは)プロを目指している分、練習の量だったり質だったりが、ほかのメンバーとは違った。そういうところを自分ができるようになってから…。しっかり練習していけたらいいなと思います」と自身の考えを述べた。

 「自分のいいところというよりも、足りないところがすごく目立ったので。その投手のスタイルもあると思うけど、1つのスタイルだけじゃなくて色んなスタイルを身につけてしっかりやれば調子の悪い時でも違うスタイルを使えば工夫したりできると思う。そういうのを吸収する能力もまだ足りないと思うので、そういう能力をつけていきたい。もう少し下半身を使ったフォームを心がけて。あとは変化球の精度ももっと上げたい」と、今後の課題についても話した吉田。まずは、9月30日からの福井国体を優先。それを終えてから、じっくりと自身の進む道について熟考していくことになりそうだ。

【画像】“侍ポーズ”で記念撮影を行った侍ジャパンU-18代表

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