プロ野球選手が教える俺達のココを見ろ!【~北海道日本ハム(ファーム)編~】

日本ハム・宮台康平【写真:荒川祐史】
日本ハム・宮台康平【写真:荒川祐史】

確たる戦略と理念がベースにあるファームでの育成

 8月の戦いを終えたプロ野球はリーグ優勝から順位争い、個人タイトルレースまでも佳境を迎えた。注目が集まるのは1軍で活躍する選手のプレーだが、ファームで牙を研ぐ選手に目を向けても、その個性は実に魅力に溢れている。

 近年のプロ野球で育成を語る際に、北海道日本ハムのファーム組織は欠かせない。確たる戦略と理念がベースにあることは、鎌ヶ谷のチームにいる選手のポジションと年齢層のバランスを見れば一目瞭然だ。

 次なる選手を送り出して1軍の戦力に厚みを加えるべく、ファームを預かる荒木大輔監督は「トライして前向きに。失敗は気にする必要がない。プレーのレベルを上げる中で、判断も覚えてもらえればいい」との考えを選手に伝えている。大らかに、それでいて綿密なシステムの下、北の大地を目指す選手たちに、それぞれのアピールポイントと注目しているチームメイトを挙げてもらった。

背番号「20」 上原健太投手
〇年齢:24歳(3年目)
〇投打:左投左打
〇2018年ファーム成績:10試合(先発7/救援3) 4勝3敗0セーブ 39.1投球回 与四球率3.89 奪三振率4.81 防御率4.35
〇アピールポイント「どんな展開でも、しっかりと腕を振って投げられるのがいいところだと思います。投げていると弱気になりそうな展開もあるんですけど、腕の振りを安定させることでメンタルも安定させるイメージでやっています」
〇チームメイト「ボールの強さだけで言ったら、北浦(竜次)が1軍の選手にも負けないぐらいでバッターを押し込める。『ドーン』とくるような重みのある球で、打っても飛びそうにない。田中瑛斗は上沢(直之投手)のようなイメージになれるんじゃないかと思います」

背番号「35」 西村天裕投手
〇年齢:25歳(1年目)
〇投打:右投右打
〇2018年ファーム成績:22試合(救援22) 0勝2敗3セーブ 26.1投球回 与四球率3.42 奪三振率8.54 防御率3.08
〇アピールポイント「真っ直ぐと変化球のコンビネーションで相手を打ち取るところ。ストレートも変化球も同じレベルで磨いてきたので、そこを見てほしいと思います。速球は弱い球にならないように。シュート回転すると運ばれてしまうので、ファウルがとれるぐらい強い球を投げることを意識しています」
〇チームメイト「(清宮)幸太郎のバッティングはすごいと思います。実戦間隔が空いてもしっかりと振れるので、バッティングはしっかり見ておいた方がいいと思います」

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