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2018年ドラフト指名選手に見る各球団の補強方針 変えた球団、変わらぬ球団

2018年のドラフト会議が25日に行われた。高校、大学、社会人などから支配下83名、育成21名が指名を受けたが、根尾昂、藤原恭大、小園海斗の高校生野手3人に計11球団の最初の指名が集中するという異例の展開。各球団が今年どのような戦略を取ったのか、近年の指名傾向から外れたのか変えなかったのかを検証してみる。

根尾昂、藤原恭大、小園海斗(左から)の高校生3人に計11球団の最初の指名が集中した【写真:荒川祐史、編集部】
根尾昂、藤原恭大、小園海斗(左から)の高校生3人に計11球団の最初の指名が集中した【写真:荒川祐史、編集部】

高校生中心に振った巨人、くじ引き以外は即戦力中心で変わらぬDeNA

 2018年のドラフト会議が25日に行われた。高校、大学、社会人などから支配下83名、育成21名が指名を受けたが、根尾昂、藤原恭大、小園海斗の高校生野手3人に計11球団の最初の指名が集中するという異例の展開。各球団が今年どのような戦略を取ったのか、近年の指名傾向から外れたのか変えなかったのかを検証してみる。

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◯広島 高校生5人、大学生2人(育成1人)、その他0人

 育成型の球団として知られるが、高校生屈指の遊撃手・小園を引き当てたことで2位には大学生の島内颯太郎を即戦力として指名。3位林晃汰も強打の内野手で、高校では主に三塁手。三塁は12月で24歳の西川龍馬が今年主に守ったが、17失策とやや守備に難があり、小園も田中広輔の後継者となりうる素材で世代交代への対策は怠りない。4位以下も伸びしろのある高校生が3人。育成主体の方針に変わりない指名だ。

◯ヤクルト 高校生3人、大学生3人、社会人2人、その他0人(育成2人)

 バランスよく指名する傾向は変わらず。根尾、上茶谷を外して1位指名したのは大学生の清水昇投手だった。2位も大学生の中山翔太外野手で、根尾を外してからは上茶谷を含め即戦力重視の上位指名。3位の市川悠太投手は侍ジャパンU-18で根尾、藤原、小園のチームメートで昨年の神宮大会高校の部優勝投手。神宮が本拠地のヤクルトに指名されたのも何かの縁かも知れない。

◯巨人 高校生5人(育成4人)、大学生1人

 根尾、大学生一番人気の辰己涼介外野手を外して即戦力野手にシフトするかと思いきや、大学生の左投手である高橋優貴投手を1位指名。2位以下は育成含め9人が高校生という思い切った指名をした。ポジション別では主力野手、とりわけ外野手の高齢化対策を行うと思われたが、外野手は高校生の育成1位・山下航汰だけ。投手が支配下4人、育成2人、内野手が支配下2人、育成1人。支配下指名3位以下の高校生選手はいずれも大型選手で4年、5年後は期待できるが、来年は現有戦力とFA、外国人に頼ることになりそう。3年連続V逸の状況で、原監督が若手の成長を待てるかどうか。

◯DeNA 高校生2人(育成1人)、大学生2人、社会人1人、その他1人

 小園を外したが、すかさず大学球界屈指の右腕・上茶谷を指名してヤクルトとの競合を制した。2位も大学生の伊藤裕季也内野手で、3位に社会人の大貫晋一投手と即戦力中心に補強。最初から単独指名にはいかなかったが、くじを外した場合のプランは例年通り、大学生の即戦力投手というブレない補強方針を貫いた。高校生も好素材で、4位の勝又温史は打者としても非凡で投手で結果が出なければ転向もできるし、5位の益子京右は将来性豊かな捕手。きっちりウイークポイントの対策は行っている。

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