大谷が超一流から認められる理由とは エ軍OB「彼らが絶対にできないことだから」

地元テレビ局の中継解説者を務めるマーク・グビザ氏【写真提供:DAZN「Home of Baseball」】
地元テレビ局の中継解説者を務めるマーク・グビザ氏【写真提供:DAZN「Home of Baseball」】

大谷はグレツキー、ウッズ、ジョーダンになり得る能力を持つ

 4月17日(同18日)のレッドソックス戦に先発した大谷は1回、1番のベッツにいきなり先頭打者本塁打を打ち込まれた。この日、ベッツは3本塁打と大爆発。「ベッツは通常、打席で少し球を見てから打つのですが、その時はすでに準備ができていてすぐに打ちました」とグビザ氏は解説する。バーランダーにしてもベッツにしても、大谷に勝つために、いつものルーティンとは違うことをしている。そうでないと、大谷と互角に戦うのは難しかったということだ。

 大谷自身も、レッドソックス、アストロズといったリーグ優勝を争うチームの主力と対戦することによって、自らを一段高いレベルへと引き上げていった。

「オオタニは超一流の投手からきっちり結果を残すことで実力を示し、投手として超一流の打者と対戦することでもう一段上のレベルに自らを上げた。超一流との厳しい対戦をすることでもう1つ上のレベルに行くというのは、真のスーパースターのすることです」

 こう話したグビザ氏は「オオタニは、ウェイン・グレツキーやタイガー・ウッズ、マイケル・ジョーダンといったタイプです」と、野球という枠を超え、スポーツ界に名を残すスーパースターたちと比較した。そして、これは決してリップサービスではない。

「私がこの仕事(解説者)を始めた時に、ボスから『実際に証明されるまで選手を“一流だ”と評してはいけない』と教えられました。でもオオタニを見ていて、“彼は一流だ”と自信を持って言えたのです。そしてもっと成長すると思いました」

 グレツキー、ウッズ、ジョーダンといえば、米国のみならず世界に名を轟かしたレジェンドたち。グビザ氏は実際のプレーを見た上で、大谷がそれら名選手と同じ「伝説の存在」になり得るだけのポテンシャルがあると認めた。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY