西武炭谷銀仁朗が熟考の末FA宣言を決断 「他球団の評価を聞いてみたい」

FA権行使を発表した炭谷銀仁朗【写真:岩国誠】
FA権行使を発表した炭谷銀仁朗【写真:岩国誠】

渡辺SDからの慰留に「必要なんだと言われて有難かった」

 西武の炭谷銀仁朗捕手が8日、球団事務所で記者会見を行い、海外フリーエージェント(FA)権行使を宣言した。宣言残留を認めている西武に加え、他球団による争奪戦が本格的にスタートする。

 緊張した面持ちで会見場に姿を見せた炭谷は「この度、FA権を行使することを決めましたのでご報告いたします」とFA権行使を正式に表明した。

 FA権を行使した理由については「本当に悩みましたし、当然、残留も考えています。悩む中で、素直に他球団の評価を聞いてみたいと思いました。2014年に権利を取得してから使ってきませんでしたが、今回はそういう気持ちになりました」と現在の心境を吐露した。

 権利行使についてはクライマックスシリーズ終了から熟考したことを明かし「最後の最後まで行使するか悩みました」と悩んだ末の決断だった。5日には渡辺久信SDらと面談し「『改めて必要だ』というお話をいただいて、もう一度、持ち帰って考え、悩んだ末に行使することにしましたが、まだ悩んでいる最中です。この先、残留、移籍を含めどうなるか全く分かりません」と口にした。

 プロ13年を過ごした西武にも愛着があり、渡辺SDについても「今後のライオンズを考えた時、必要なんだと言われて有難かった。監督時代にレギュラーとして使っていただき、1000試合以上出場させてもらった」と感謝の言葉を口にした。

 西武を含め球団選びのポイントには「もちろんライオンズを含め、話をしていきますが、本当に分からない。自分にとって一番いい結果になるような決断をしたいと思っています」と、残留も含め今後も熟考することを話した。

 炭谷は2005年に高校生ドラフト1巡目で西武に入団。ルーキーイヤーの2006年は高卒新人捕手では51年ぶりとなる開幕戦でスタメンデビューを果たすなど長年、西武の正捕手として活躍。WBCにも2013年、17年と2年連続で選出されるなど日本球界屈指の捕手に成長。通算1169試合に出場し打率.212、31本塁打、271打点をマークしている。

(岩国誠 / Makoto Iwakuni)

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