チームの低迷は彼らも一因? カミネロ、田島、マテオ…不振だった救援投手
西武は増田の穴を途中加入のヒースが埋めた
現代の野球では、救援投手は非常に重要な存在になっている。優秀なクローザー、セットアッパー無くして優勝は考えられないと言っても過言ではない。しかし、救援投手には過酷な連投や登板過多によって、その後故障したり不振に陥ることが多い。今季も、昨年まで活躍した信頼感ある救援投手が、不振に陥ったり、故障で離脱するケースが多く見られた。
【パ・リーグ】
増田達至(西武)
2017年 57試合1勝5敗28S4H 56.1回 防御率2.40
2018年 41試合2勝4敗14S2H 38.1回 防御率5.17
昨季まで守護神を務めていた増田が不振に陥り、西武は苦境に立たされた。その後カスティーヨをその役を任したが、ハマらず。だが、途中加入のヒースがシーズン中盤以降に代役を務めリーグ優勝を果たした。
サファテ(ソフトバンク)
2017年 66試合2勝2敗54S3H 66回 防御率1.09
2018年 6試合1勝0敗5S0H 6回 防御率3.00
岩嵜翔(ソフトバンク)
2017年 72試合6勝3敗2S40H 72.1回 防御率1.99
2018年 2試合1勝0敗0S1H 2回 防御率0.00
ソフトバンクは今季サファテ、岩嵜と2人の救援の柱を欠いた。昨年、NPB記録の54セーブをマークしたサファテだが、今季は春先に股関節を負傷し、手術と治療のため米国に帰国。岩嵜は右肘の故障で離脱し、手術を受けてシーズンを棒に振った。とはいえ、セットアッパーで加治屋、クローザーで森がその穴を埋め、2年連続の日本一となった。
大谷智久(ロッテ)
2017年55試合3勝2敗0S23H 52回 防御率3.12
2018年45試合1勝3敗0S18H 41.2回 防御率5.40
ロッテのリリーフ陣を支えてきた右腕。2015、2017年と1年おきに50試合超に登板してきたが、今季は45試合止まり。防御率5.40と大きく数字を落とし、苦しい1年となった。
松井裕樹(楽天)
2017年52試合3勝3敗33S5H 52.2回 防御率1.20
2018年53試合5勝8敗5S11H 66.2回 防御率3.65
2015年から3年連続で30セーブをマークしていた松井裕。昨季もサファテと最多セーブ数で競り合っていたが、終盤に離脱。今季は開幕後から不振に陥り、セットアッパーに配置転換された。シーズン終盤には2試合に先発した。
福山博之(楽天)
2017年65試合6勝0敗7S23H 59.2回 防御率1.06
2018年21試合1勝2敗0S3H 21.1回 防御率6.75
2014年から4年連続で60試合超に登板。昨季は松井裕樹とともに「勝利の方程式」を形成したが、今季は不振に陥りファームでの再調整も強いられた。5年ぶりに60試合を下回り、わずか21試合の登板でシーズンを終えた。