連勝連敗重ねるも打線が効果的に機能…データで今季を振り返る【ヤクルト編】
打線の再構築で得点能力が向上、CS進出を果たす
交流戦後は、打線を再構築し
1番 西浦直亨
2番 青木宣親
3番 山田哲人
4番 バレンティン
と上位打線を組みかえます。これによって得点力の増強に成功します。特に西浦は1番打者として打率.295、出塁率.328、OPS.787と、青木、山田、バレンティンへのお膳立てをするだけでなく、得点圏打率.400、1試合平均0.8打点と下位打線で作ったチャンスを得点にするバッティングで貢献しました。
オールスター戦以降は1番に坂口智隆が入り、打率.312、出塁率.386、OPS.755と機能。さらに
5番 雄平
6番 川端慎吾
7番 西浦直亨
まで固定されたオーダーでより強固な得点力を得ることになります。上位打線が機能することによって、初回の得点確率が36.8%とリーグ1位の先制力となってゲームを優位に進めることができる形を作ります。さらには、9回の得点確率が34.9%とダントツに高い数値。9回ビハインドから11度も逆転劇を演じています。
交流戦終了後は、大きな連勝連敗を繰り返し、まさに大波を引き起こす戦いぶりでしたが、8月に入ると防御率4.56ながらも援護率5.86という打線の援護で効果的に星を重ね、ついには8月29日、待望の貯金を「1」とします。9月以降は防御率0.43の原樹理、防御率1.06、10セーブの石山泰稚と、先発、救援の柱を中心に投手陣が奮起、チーム防御率3.33とラストスパートに貢献し、2位でペナントレースを終えることができたのです。
本拠地神宮開催となったクライマックスシリーズには、2番打者としてチームに大きく貢献するもシーズン終盤で左太もも裏のけがで戦線離脱した青木宣親が出場できず、菅野智之にノーヒットノーランを喫してしまうなど打線が沈黙。3年ぶりのファイナル進出は果たせませんでした。