菅野&菊池は7回超、ボルシンガーは6回届かず…1試合当たりの平均投球回数
パは菊池がトップ、最高勝率のボルシンガーは平均6回に届かず
【パ・リーグ トップ5】
○菊池雄星投手(西武)
23先発 163回2/3 平均7.11回
序盤はケガで出遅れたが、終わってみればリーグ2位の防御率3.08、リーグトップの平均7.11回を記録した。決して盤石ではない西武のリリーフ陣を休ませ、10年ぶりのリーグ優勝に大きく貢献した。
○岸孝之投手(楽天)
23先発 159回 平均6.91回
FAで楽天に加入した2年目、防御率トップを記録。終盤に離脱した影響からか前年から投球回数は減らしたが、平均投球回数では前年を上回る6.91回を投げた。コントロールに優れ、わずか29個しか四球を与えず、これがイニング数増加につながったと考えられる。最下位に沈んだ楽天の中で奮闘を見せた。
○涌井秀章投手(ロッテ)
23先発 150回2/3 平均6.85回
過去2シーズンでリーグ最多投球回を記録するなどスタミナに定評があり、今季も平均6.85回を投げてスタミナを見せつけた。完投は1つと、全盛期に比べ近年は大きく数字を落としているが、まだまだイニングを食える投手だ。
○則本昂大投手(楽天)
26先発 177回1/3 平均6.82回
勝利、防御率でキャリアワーストを記録、奪三振も200に届かなかったのはルーキーイヤー以来で、QS率は57.7パーセントにとどまるなど苦しんだが、投球回数はリーグトップ。平均でも6.82回を記録し、調子が上がらないなりにイニングを稼いだ。
○多和田真三郎投手(西武)
26先発 172回2/3 平均6.64回
今季初の2桁勝利となる16勝を挙げ、最多勝に輝いた。防御率3.81はリーグワースト2位だったが、172回2/3、平均6.64回を投げ、西武のリーグ制覇に大きく貢献した。
ほかにもヤクルトのブキャナン投手(平均6.23回)や、オリックスの西勇輝投手(平均6.49回)、中日の吉見一起投手(平均6.28回)などは、防御率が3点台後半から4点台とよくはないが、リリーフの負担を減らした。対してロッテのボルシンガー投手(平均5.88回)や阪神の岩貞祐太投手(平均5.74回)らは防御率が3点代前半ながら平均投球回は6回に満たなかった。
(Full-Count編集部)