初規定打席到達、オリ吉田正が語る2018年 「ターニングポイント」は足首負傷

2018シーズンを振り返ったオリックス・吉田正尚【写真:(C)PLM】
2018シーズンを振り返ったオリックス・吉田正尚【写真:(C)PLM】

転機となったのは足首を痛めたアクシデントから

 オリックスの吉田正尚外野手は交流戦でのケガを乗り越え、「故障に弱い」というレッテルを過去のものとした。シーズン途中からは4番としても快打を放ち、完全にチームの中心選手として君臨。1年目オフの異国での活躍、“4番論”、打球方向の変化、そしてキャンプと来季に向けた意気込み……。名実ともにリーグを代表するスラッガーが語る現在とは?

――今シーズンを終えてみて実感は?

「しっかり1年間出られたとは思います」

――過去2年はケガに苦しみましたが、今シーズンには強い思いがありましたか?

「規定打席到達を目標にしていたので、そこをクリアしてからは積み重ねていく感覚でした。(腰を手術して春季キャンプは2軍スタートだったが)焦らずしっかり、階段を上っていく感じで。やりたい気持ちも抑えながらやってきました」

――その思いでスタートして今季、転機になった場面は?

「交流戦の最後、6月21日の阪神戦です。8回表に三塁打を打って、三塁ベースを踏んだときに右足首をひねったのですが、その翌日の福岡ソフトバンク戦に代打で出場できました。その試合はスパイクではなくイボイボのついたシューズを履いて、テーピングもがちがちに巻いて出ました」

――ケガの瞬間は、どう思いましたか?

「ホームを狙って気がはやった感じですかね。必死にやっていた中で、防げるケガだったので、このオフはベースランニングの練習もしっかりしたいですね」

――やはり、全試合出場の思いは?

「やれる範囲ではやろうとしていました。今思うと、あそこで出ていなかったら143試合出られなかったですね。だから阪神戦で足をひねったところがターニングポイントです」

昨年の本塁打は全て右方向、今季はセンター中心の打撃へ

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