台湾野球といえば…ハム加入の王柏融も全力で支えたラミガールズ

ラミガールズリーダーの倪暄(Eli)さん【写真:篠崎有理枝】
ラミガールズリーダーの倪暄(Eli)さん【写真:篠崎有理枝】

応援音楽の電子化やアイドル、増加した野球以外でもスタジアムに足を運ぶ理由

 台湾プロ野球を知るものであれば、即座に頭に思い浮かぶのは「応援」の盛り上がりではないだろうか。日本で言えば、東京ドームで行われる社会人野球の全国大会“都市対抗野球”の企業応援が近しいかもしれない。

 日本ハムファイターズへの入団が決まった王柏融が所属していたLamigoモンキーズは、2013年より電子音楽による応援歌と簡単な振り付けからなる応援スタイルの展開を推し進め始めた。日本では、ライトスタンドで応援団が楽器を鳴らし、声を重ね応援をするスタイルが一般的だが、電子音楽中心の応援スタイルになったことで、スタジアムのスピーカーから応援歌が流れる。

 2014年より一、三塁側共にLamigo応援席に変更された。加えてラミガールズも両サイドで応援パフォーマンスを始めた。これによって、桃園国際棒球場は全面応援席と化すのだ。

 現在では、応援団長、LamiGirls(ラミガールズ)、DJ、そしてファンが一体となって選手へ声援を送るスタイルとなった。

 これらの改定を機に、結果的に若干停滞気味であったLamigoファンの入場客数は増加し、平均観客動員数は約7800人を数えるほど、台湾随一の人気チームへと押し上げた。現場で観戦すれば、その響きにド肝を抜かれるかもしれない。特に、ホームチーム選手がホームランを打った時の声援は圧巻である。

 スタジアムが一体になった応援は選手の励みになることはもちろんのこと、「スタジアムに行きたい!」と感じさせ、新規ファンの獲得に一役を買っていることは間違いない。この“ホームコートアドバンテージ”は球団としては強烈な追い風になっている。

 電子音楽の応援歌を流し、チアガールがベンチ上の応援ステージで踊るスタイルは、日本プロ野球にはない野球文化だ。一見の価値がある。

Lamigoを語る上で、ラミガールズについて語らずにいられない

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