13G差逆転「メークレジェンド」でセ連覇 10年ひと昔、2008年巨人を振り返る

育成上がりの山口鉄也は67試合に登板し新人王を獲得

○投手陣 防御率の横の()は順位

先・グライシンガー(33歳)31登17勝9敗0SV0HD 206回 防御率3.06(6)
先・内海哲也(26歳)29登12勝8敗0SV0HD 184.1回 防御率2.73(3)
先・高橋尚成(33歳)23登8勝5敗0SV0HD 122回 防御率4.13
先・上原浩治(33歳)26登6勝5敗1SV5HD 89.2回 防御率3.81
先・バーンサイド(31歳)15登5勝3敗0SV0HD 75回 防御率3.48
先・木佐貫洋(28歳)14登6勝5敗0SV0HD 74回 防御率4.14
中・山口鉄也(25歳)67登11勝2敗2SV23HD 73.2回 防御率2.32
中・越智大祐(25歳)68登3勝3敗0SV10HD 71.1回 防御率2.40
中・東野峻(22歳)28登2勝0敗0SV2HD 54回 防御率2.83
中・野間口貴彦(25歳)17登2勝3敗0SV0HD 52.2回 防御率4.96
中・豊田清(37歳)50登3勝2敗0SV26HD 46.1回 防御率3.30
中・西村健太朗(23歳)43登6勝2敗0SV12HD 45回 防御率3.00
抑・クルーン(35歳)61登1勝4敗41SV3HD 61回 防御率2.21

 これも移籍組のセス・グライシンガーが最多勝、同じくマーク・クルーンが最多セーブ。グライシンガーは最優秀投手、ベストナインにも選ばれる。救援では育成上りの山口鉄也がすべて救援で67試合に投げ、11勝を挙げ、新人王になる。

ドラフト会議

1位 大田泰示(内野手)
2位 宮本武文(投手)
3位 齋藤圭祐(投手)
4位 橋本到(外野手)
5位 笠原将生(投手)
6位 仲澤広基(内野手)

育成
1位 杉山晃紀(投手)
2位 尾藤竜一(投手)
3位 山本和作(内野手)
4位 福元淳史(内野手)

 原辰徳監督の後輩である大田泰示を単独1位指名。大型内野手として期待されたが、巨人では花が咲かず、日本ハムに。現在はレギュラーの外野手になっている。この年のドラフトで現在現役は大田と楽天の橋本だけだ。

 10年後の2018年オフ、この顔ぶれで、現役選手は阿部慎之助、亀井善行、坂本勇人、内海哲也、上原浩治。今年引退を表明したのが脇谷亮太、山口鉄也、西村健太朗。そして原辰徳監督が復帰する。時代の移り変わりを感じる。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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