2010年ドラフト、パ各球団の成果は? “空前の当たり年”鷹は柳田、千賀、甲斐ら入団
オリックスは大石、伊志嶺、山田と3度抽選で外す…
【オリックス】
× 大石達也投手
× 伊志嶺翔大外野手
× 山田哲人内野手
1 後藤駿太外野手 33試合37打数8安0本4点 .216
2 三ツ俣大樹内野手(→中日)1軍出場なし
3 宮崎祐樹外野手 33試合84打数20安3本8点 .238
4 塚原頌平投手(2018戦力外→育成再契約)1軍登板なし
5 深江真登外野手(2014年戦力外)
【楽天】
× 大石達也投手
1 塩見貴洋投手 11試合2勝3敗0S0H 3.56
2 美馬学投手 14試合2勝6敗0S0H 4.56
3 阿部俊人内野手(2017年戦力外)
4 榎本葵外野手(2016年戦力外→ヤクルト、2017年戦力外)
5 勧野甲輝内野手(2013年戦力外→ソフトバンク育成、2015年戦力外)
育1 加藤貴大投手(2013年戦力外)
育2 木村謙吾投手(2014年戦力外)
育3 川口隼人内野手(2013年戦力外)
入団から8年が経過した2010年のドラフト組。やはり8年間プロでプレーし続けることがいかに難しいか、良く分かるだろう。各球団、2人か3人ほどが1軍の戦力となっていれば、成果としてはまずまずと言えるのではないだろうか。
その中でも、異質の輝きを放っているのがソフトバンク。この年、ドラフト2位で柳田が入団。その働きについては説明は不要だろう。西武に3位指名された秋山との選択肢の中で、王貞治球団会長の「1番飛ばすのは誰だ?」という一言で柳田指名が決まったというのは、あまりにも有名。1位の山下は楽天にトレード移籍し、今季キャリア最多の43試合に出場した。
残る支配下3選手は戦力外となったが、驚きは育成指名選手だ。4巡目で千賀、5巡目で牧原、そして6巡目で「甲斐キャノン」で一躍脚光を浴びた甲斐が入団。千賀は第4回WBCのメンバーに選ばれ、牧原は今季ブレーク。甲斐はソフトバンクの正捕手に最も近い存在となり、今季日本シリーズMVPに輝いた。
西武も上々のドラフトだ。5球団競合の末に大石が入団。度重なる故障もあって、なかなかシーズンを通した活躍ができていないが、1軍で通算130試合に登板。2位の牧田は昨季まで先発、中継ぎで276試合に登板し、今季からMLBのパドレスへ移籍。3位は不動のリードオフマンに成長した秋山だった。
日本ハムは2位の西川がリーグ屈指の1番打者に成長。今季は昨季より打率を落としたが、初の2桁本塁打となる10本塁打を放ち、44盗塁で2年連続3度目の盗塁王となった。1位の斎藤は今季0勝に終わり、後がなくなってきている。
ロッテは伊志嶺、南、江村が現在も在籍している。1位の伊志嶺はルーキーイヤーに126試合に出場し、規定打席に到達。だが、2年目以降は苦しみ、定位置を確保することができていない。南は2016年に57試合に登板したが、今季途中に国指定の難病「黄色靭帯骨化症」が判明し、手術を受けた。江村も、田村の台頭で控え捕手の座に甘んじている。
楽天では1位で塩見、2位で美馬が入団。塩見は2桁勝利には届かないものの、ローテの一角として投げている。美馬も今季は不振に苦しんだが、昨季は2桁11勝をマークするなど結果を残している。
オリックスはこの年、大石、伊志嶺、山田と立て続けに3度抽選を外し、“外れ外れ外れ1位”で後藤を指名した。レギュラーを確保するには至らなかったものの、昨季まで5年連続100試合以上に出場。今季は33試合の出場にとどまった。三ツ俣は中日へ移籍し、宮崎もレギュラー定着はならず。塚原は戦力外通告を受け、育成選手として再契約を結んだ。
(Full-Count編集部)