セ6球団の救援投手事情 2018年はV3の広島に新戦力台頭、巨人は苦しむ

中日はクローザーを固定できず、阪神は桑原&藤川が奮闘

○DeNA 310登15勝10敗37S100H 288回2/3 防3.21

砂田毅樹 70登0勝2敗0S24H 52回1/3 防3.61
三上朋也 65登1勝1敗0S25H 56回 防3.05
三嶋一輝 60登7勝2敗0S15H 68回 防3.97
パットン 58登5勝1敗0S33H 56回 防2.57
山崎康晃 57登2勝4敗37S3H 56回1/3 防2.72

 絶対的なクローザーの山崎は7月、8月と打ち込まれ不安を抱かせたが、立ち直った。傑出した投手はいないが、中継ぎ陣もまずまずというところ。ただ砂田は2年で132登板と酷使が気になるところだ。

○中日 234登11勝15敗12S58H 217回1/3 防4.10

鈴木博志 53登4勝6敗4S12H 49回 防4.41
祖父江大輔 51登2勝2敗0S17H 48回2/3 防3.14
岩瀬仁紀 48登2勝0敗3S10H 35回 防4.63
佐藤優 42登1勝2敗5S10H 43回1/3 防2.08
又吉克樹 40登2勝5敗0S9H 41回1/3 防6.53

 一昨年まで救援陣の大黒柱だった又吉の成績が急降下。クローザーが固定できず、いきあたりばったりの起用となった。そんな中で若い佐藤優が後半から救援の中心となる。史上初の1000試合登板を達成し、昨年限りで引退したレジェンド岩瀬は、最終年度も48試合登板。

○阪神 273登16勝17敗35S83H 269回 防2.88

桑原謙太朗 62登5勝3敗0S32H 57回 防2.68
岩崎優 61登1勝3敗0S10H 62回 防4.94
ドリス 55登1勝7敗32S4H 53回2/3 防2.85
藤川球児 53登5勝3敗2S21H 54回1/3 防2.32
能見篤史 42登4勝1敗1S16H 42回 防0.86

 セットアッパーのマテオが不振に。ベテランの藤川が中継ぎの柱として奮闘した。桑原は2年連続安定感のある投球。先発から転向した能見も好投した。しかし、クローザーのドリスは大崩れした試合もあり、今一つ信頼感に欠けた。ベテランが多く、若手の台頭が望まれる。

 救援投手はある程度枚数が必要だが、外国人投手を起用する場合「外国人枠」が、ネックになることも多い。救援投手は「調子の良い投手を使う」のではなく、ある程度固定し、我慢して使うことが必要だろう。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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