王貞治が圧倒的、燕・青木は歴代4位…今季達成が予想される記録【出塁率編】
歴代トップ10には平成以降の打者も多数
出塁率(On-Base Percentage=OBP)は、現代の野球では打率(AVG)よりも重視される指標になっている。
MLBでは毎年、OBPの高い選手がMVPやシルバースラッガー賞などを受賞したり、候補になったりしている。出塁という点では安打も四球も同じだという考え方が浸透しているのだ。
しかし、NPBでは出塁率のランキングは発表していない。
NPBでは1984年まで出塁率は
出塁率 = (安打 + 四球 + 死球) ÷ (打数 + 四球 + 死球)
で計算していたが、1985年からMLBに倣って
出塁率 = (安打 + 四球 + 死球) ÷ (打数 + 四球 + 死球 + 犠飛)
に改定した。そのために、NPB歴代の数字は発表していない。
現代の出塁率の計算で、過去の選手も計算すると、NPB史上の4000打数以上の打者の出塁率歴代トップ10は、以下のようになる。
◯NPB通算出塁率10傑 所属があるのは現役。()は実働期間。
1 王貞治 出塁率.446(1959-1980)
2 落合博満 出塁率.422(1979-1998)
3 松井秀喜 出塁率.413(1993-2002)
4 青木宣親(ヤ) 出塁率.403(2004-2018)
5 張本勲 出塁率.399(1959-1981)
6 A・カブレラ 出塁率.398(2001-2012)
7 糸井嘉男(神) 出塁率.394(2004-2018)
8 松中信彦 出塁率.392(1997-2015)
9 小笠原道大 出塁率.3890(1997-2015)
10 清原和博 出塁率.3888(1986-2008)
王貞治は2786安打に加え、2390四球、114死球。NPBで唯一総出塁数が5000を超えている。出塁率でも圧倒的だ。ランキングには平成以降の打者も多く名を連ねている。MLBの影響で出塁率を意識する選手が増えたからだと思われる。