2019年は空前の大豊作? 開幕1軍入り候補多数、12球団ドラ1の現在地

西武の松本航(左)、ソフトバンクの甲斐野央(中央)、広島の小園海斗【写真:安藤かなみ、福谷佑介、荒川祐史】
西武の松本航(左)、ソフトバンクの甲斐野央(中央)、広島の小園海斗【写真:安藤かなみ、福谷佑介、荒川祐史】

西武松本やソフトバンク甲斐野、広島小園ら続々アピール中

 プロ野球界はオープン戦がスタートし、各球団が3月29日のペナントレース開幕へ向けて着々と準備を進めている。一部の球団では開幕投手が決定し、開幕1軍入りやレギュラーの座を争う熾烈な競争が、ここから約3週間にわたり展開されていく。

 今季、例年以上に目立つのが、各球団のドラフト1位ルーキーたちのアピール。西武の松本やソフトバンクの甲斐野ら即戦力の大卒だけでなく、ロッテ藤原や広島小園といった高卒ルーキーたちも奮闘中。ここから各球団、開幕1軍入りに向けてふるい落としが徐々に始まっていくことになるが、2019年はかなり多くのドラ1ルーキーが開幕1軍の切符を掴みそうだ。
 
 そこで、キャンプからここまでの各球団のドラフト1位の現状を見てみよう。

◯西武 松本航投手
 即戦力として開幕ローテ入りが期待されている。キャンプは1軍に抜擢されて順調にメニューを消化していくと、2月26日に行われた韓国・斗山との練習試合で対外試合デビュー。3回を投げて2安打1失点、6個の三振を奪う好投を見せた。近くオープン戦でも登板する予定。内海、榎田と先発候補に離脱者が出ており、開幕ローテ入りは有力か。

◯ソフトバンク 甲斐野央投手
 キャンプも主力の集うA組に抜擢され、見事に生き残った。打撃投手、シート打撃、紅白戦と着々とアピールを続け、オープン戦初登板となった3日の阪神戦では最速158キロをマークして衝撃を与えた。7日の西武戦でも最速157キロで西武打線を封じ、開幕1軍入りへアピールを続けている。

◯日本ハム 吉田輝星投手
 昨夏の甲子園を熱狂させた右腕だが、じっくりと育成するためにキャンプは2軍スタート。2月16日には1、2軍合同の紅白戦で先発し、大田に本塁打を浴びて1回を1安打1失点だった。キャンプ終盤には右前腕部の張りを訴えたものの、それも回復し、現在は投球練習を再開している。開幕1軍の可能性は低い。

◯オリックス 太田椋内野手
 高卒遊撃手の太田は2軍でキャンプイン。紅白戦を含めたキャンプ中の実戦5試合で打率4割をマークするなど、存在感を発揮。2日に行われたウエスタン春季教育リーグ広島戦では「3番・遊撃」でスタメン出場し1安打1打点。高卒ルーキーのため、開幕1軍の可能性は低いが、将来が楽しみな存在だ。

◯ロッテ 藤原恭大外野手
 高卒新人ながら1軍キャンプに抜擢されると、先輩たちとも遜色ないプレーを披露している。2月14日の中日との練習試合で3安打の大暴れを見せると、その後もコンスタントに快音を響かせている。オープン戦ではここまで3試合で2安打。開幕1軍入りどころか、開幕スタメンの可能性も感じさせている。

楽天辰己は対外試合で既に2本塁打を放ち、開幕スタメンも狙える

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