大谷翔平が後継者 ベーブ・ルース記念館館長が太鼓判「彼は本物。最も近い存在」

ベーブ・ルース記念館のショーン・ハーン館長【写真:編集部】
ベーブ・ルース記念館のショーン・ハーン館長【写真:編集部】

ルース博物館館長が大谷を評価する理由とは?「フィールド外では全くルースのようではない」

 ここまで大谷を高く評価しているのは、その人間性を高く評価しているからだ。ベーブ・ルースはド派手、不摂生な暮らしぶりだったが、大谷はシーズン中の食事はほとんど“球場メシ”。洋服などの買い物も必要最低限で、まさに野球一筋の生活を送っている。

「テレビなどで見る限り、彼はフィールド外では全くベーブ・ルースのようではありません。(ベーブ・ルースと比べて)彼はずっと静かで、控えめです。そのため、彼はトラブルに巻き込まれる可能性が低いでしょう。ベーブ・ルースのように障害となるものがなく、彼には長いキャリアを送ることができる可能性があります。野球は厳しい世界です。1シーズン良い成績が残せたとしても、翌シーズンは酷い成績となることもあります。しかし、現時点で私が見る限り、彼は本物です。過去100年の間で、彼は恐らく最もフィールド上でのベーブ・ルースに近い存在だと思います」

 大谷の二刀流復活は2020年以降。同館長は二刀流として球界を盛り上げたルースのような活躍を期待している。

「二刀流として彼がやって来た時の期待は並外れていた。彼が二刀流を続けようとしていて、どのような結果になるのかは分かりませんが、ベーブ・ルースのように、上手くいくシステムを持っているように思います。二刀流として誰かが成功するとしたら、それは彼だと思います。彼が素晴らしい防御率を残し、多くの本塁打を打ったのは1シーズンだけではありません。多くの異なる状況下で彼は何度も示してきました。私は離脱前のようなパフォーマンスを見せてくれると思います」

 大谷は10日からのオリオールズ3連戦がルース生誕の地・ボルティモア初見参。「3番・指名打者」で4戦連続フル出場し、2打席連続三振に倒れるなど5打数無安打と結果を残せなかったものの、野球の神様の関係者も大谷のプレーに熱い視線を送っている。

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