交流戦の活躍はシーズン成績に直結する? パ・リーグの“チーム首位打者”のその後

西川や鈴木は元来、交流戦での相性は良かった

 中川は交流戦期間中に大ブレイクを見せてレギュラーの座をつかみ、ルーキーとして史上初の交流戦首位打者に輝いた。ブラッシュも来日1年目ながら出色の活躍を見せ、最終盤まで打率トップを争う活躍を見せた。この2人はともにNPB1年目ながら、初対戦となるセ・リーグの投手たちに適応して見事な成績を残している。

 残る4球団のチーム内首位打者は、いずれも過去の実績が豊富な面々だ。西川は2016年に打率.355、2017年に打率.361と交流戦に強かったが、昨季は打率.227と苦しんだ。今季は期間中に無安打だった試合はわずか3試合と、安定した打撃を見せ、交流戦との相性の良さをあらためて印象付けた。

 鈴木は2016年に打率.344、2017年に打率.288、2018年に打率.338と例年交流戦に強く、今季は高打率に加えて6本塁打とアーチも量産。2度の1試合2本塁打、6月16日の中日戦での逆転サヨナラ打など、印象に残る活躍をたびたび披露した。荻野は2016年は交流戦への出場がなく、2017年は打率.235と今一つ。しかし、昨季は打率.360と好調で、2年続けての活躍となった。

 松田宣は2016年に打率.222、2017年は打率.217、2018年は打率.212と、過去3年間は交流戦で苦戦を強いられていた。しかし、今季は打率.348に加えて7本塁打、14打点と長距離砲としての真価を発揮。全18試合に出場して故障者続出のチームを支え、2年ぶり8度目となる交流戦優勝に大きく貢献。交流戦MVPにも輝いている。

 今季も5本塁打、23打点と勝負強さを発揮し、交流戦における歴代最多打点記録も塗り替えた中村は、2005年の交流戦初年度から活躍を続けてきた。打点に加えて通算本塁打でも歴代最多記録を保持しており、これで交流戦通算記録の“二冠王”に。元来アベレージヒッターではないが今季は打率も高く、35歳という年齢を感じさせない見事な打撃を続けている。

昨季は角中が失速するも、上林や田中がキャリアハイの成績

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