鷹・千賀が達成したノーノーには運も必要… 224勝の工藤監督も達成できず

ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】
ソフトバンク・千賀滉大【写真:荒川祐史】

ソフトバンクとしては76年ぶり、創設81年目でわずか2人目

 ソフトバンクの千賀滉大投手が6日、本拠地ヤフオクドームでのロッテ戦でノーヒットノーランを達成した。レギュラーシーズンではNPB史上80人目、通算91回目。パ・リーグでは29人目になる。

 ノーヒットノーランは昨季、7月27日に巨人の山口俊投手が中日戦で記録して以来だが、昨季は10月14日に行われたクライマックスシリーズのヤクルト戦でも、巨人・菅野智之投手が記録している。またパ・リーグでは、2014年5月2日に西武(現楽天)の岸孝之投手がロッテ戦で記録して以来だ。

 そして、ソフトバンク(南海、ダイエー、ソフトバンク)の投手としては、1943年5月26日に南海の別所昭が大和戦で記録して以来、実に76年ぶりの2人目。ソフトバンクとしては初、育成出身者でも初、そして令和で初のノーヒットノーラン達成となった。

 現ソフトバンクの前身である南海は1938年秋季から職業野球(現NPB)のペナントレースに参加。現存する球団としては、1936年のプロ野球創設時から存続する巨人、阪神、中日、オリックス(旧阪急)に次ぐ老舗球団。球団創設から81年が経過しているが、なぜかノーヒットノーランが出ない球団だった。ちなみにこの間、7回相手チームの投手にノーヒットノーランを記録されている。

 大捕手野村克也は、1954年から1977年まで南海ホークスでマスクを被り、捕手として2790試合に出場、これは1球団での捕手出場数として史上最多だが、この間一度もノーヒットノーラン投手の球を受けていない。この時期の南海には221勝した皆川睦男、187勝の杉浦忠という2人の殿堂入り投手がいたが、どちらもノーヒットノーランは記録していない。

球団別で最も多いのは巨人の16回で、中日、オリックス、阪神と続く

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