「お祭りみたい」2日間で4万人集めた鷹キャンプ 集客力の秘密と魅力

2日間で約4万人が来場したソフトバンクの春季キャンプ地【写真:福谷佑介】
2日間で約4万人が来場したソフトバンクの春季キャンプ地【写真:福谷佑介】

「毎年何か新しいものを取り入れ、少しでもお客様を惹きつけられるものを」

 イベント等を企画する営業戦略部エンターテインメント推進課の稲永大毅課長は、キャンプ地における球団としての取り組みについてこう語る。

「宮崎の人はもちろん、福岡のファン、さらには関東のファンなど、日本全国から広くキャンプに来ていただきたいと思っています。そのためにも毎年何か新しいものを取り入れ、少しでもお客様を惹きつけられるものを作れるように考えています。1人でも多くの人に来ていただこうと取り組んでいます」

 今年のキャンプではメイン球場前の広場に巨大なリフター車が、週末のみであるが、登場。高所からキャンプ地を一望できるようにした。昨季は話題だったVRの体験スペースを設置した。毎年毎年、ファンの心を惹きつけられるものを考えているという。

「飲食店は毎年、宮崎市さんが選考をされて、その選考に通った店舗さんが入られています。もっと公園を広く使っていただけるようにとレイアウトを変更してみたり、何年か前には店舗にミヤザキスギを使った装飾をしたり、と工夫しています」

 ファンを楽しませる飲食の出店にしても、ファンを楽しませるための工夫を凝らしている。また、ファンサービスの観点からも、キャンプ地にはアイデアが込められている。

 ソフトバンクのキャンプ地は選手の移動する姿を、ほぼファンは見ることができる。施設間を移動する際には、その導線沿いにはファンが集まり、選手に声援を送る。ただ選手用の通路は3メートル、4メートルは確保されており、ファンが選手に簡単に触れることはできない。去年から、その通路の幅をより一層広げたという。

ファンが軽はずみに選手に触れられないように安全面にも配慮

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