「肩が頭抜けているわけじゃない」鷹・城島氏が見た“甲斐キャノン”の本当の凄さとは?
城島氏が語る甲斐の凄さ「握れていようと、握れていなかろうと、正確な送球ができる」
「今日、50球を投げたとしたら、きちっとボールを握れたのって4、5球だと思います。キャッチャーってしっかりボールを握られれば、ベルトらへんに投げることは可能で、そんなに難しいことじゃないと思います。ただ、ゲームで50球投げて、ちゃんと握れるのは4、5球ですよ。しっかりと握れていない状況で全部胸から下に行っている。これをもっと凄いことだと評価してあげたいす、皆さんに評価して欲しいなと思います」
「これがゲームに入ると、セカンドやショートがベースに入るんですけど、ショートが遅れたりというケースがある。そういう時に、ベースに投げて誰もいないんだったら敢えてベースより1メートル左や右に投げたりしてあげないといけない。それで野手と共同でランナーを刺しにいくわけですから」
捕手の盗塁阻止の二塁送球は、ボールをしっかりと握れていないことがほとんど。その中でも正確なスローイングを送り、走者を刺さなければいけないのが捕手である。甲斐はボールを握れていようと、握れていなかろうと、正確な送球を続けて投げることができる。そこに城島アドバイザーは甲斐のスローイングの真の凄さを見出していた。
甲斐の最大の武器であり、そしてホークスにとっても守備の武器、そして抑止力となり得る“甲斐キャノン”。プロから見たときには、こういった凄さも隠されていた。