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メジャーGG賞11度の名手は日本のキャンプをどう見た? DeNA選手には金言授ける

沖縄・宜野湾で行われているDeNAの春季キャンプ。ウォーミングアップが始まると、ラミレス監督に並んでじっくりと選手たちの姿を観察する人物がいる。今春、DeNAの特別コーチを務めるオマー・ビスケル氏だ。ビスケル氏と言えば、メジャー通算2877安打、404盗塁の成績を誇る俊足巧打、遊撃手としてゴールドグラブ賞を11度獲得した守備の名手。近い将来、殿堂入りが確実と言われるレジェンドだ。

「準備を欠かさないこと、頭をフル回転させること。それが野球で1番大切なこと」

 キャンプ初日以来、新たな発見の連続だという。感激したのは「入念にストレッチすること」と「細部を疎かにしない姿勢」だという。第2クール2日目には、特別講師を招いた走塁練習の様子に釘付け。一塁から二塁へ走り出す最初の数歩を繰り返し練習する様子を、しばらく観察していたが、途中からは自ら講師に語りかけたり、スタートを切る体の動きを真似てみたり、探究心の強さが溢れ出た。

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 DeNAの選手たちも、この貴重な機会を十分に活用している。ビスケル氏と同じ小兵の内野手・柴田竜拓は、セーフティバントのコツに耳を傾け、マシンに向かって何度も練習を繰り返した。先日行われたミーティングでは、ビスケル氏が語る野球論にチーム全員が聞き入った。その時の様子を「まるでみんなの耳が象のように大きくなったのかと思った(笑)」とビスケル氏が振り返るほど、選手たちの真剣な姿勢が伝わってきたという。

 完全な実力主義。過去の実績があっても今、結果を残せなければ淘汰されるメジャーの世界で、24年という長いキャリアを送った名手は、選手たちに伝えたいメッセージを問われると、こう語り始めた。

「野球は技術も大事だが、準備とメンタルのスポーツだ。プロの世界に足を踏み入れた選手たちは、誰もが高い能力を持っている。それを1軍の舞台で十分に生かせるか。高いパフォーマンスを発揮するためには、トレーニングやストレッチを欠かさず、食事や睡眠にも気を付けながら、体のコンディションを整えることが大切。そして、対戦相手や野球そのものについて自分なりの研究を重ね、情報を入手し、どんな状況にも対応できる引き出しを増やすことも忘れてはいけない。準備を重ねることが自信に繋がり、メンタル面での勝負に勝てることになる。準備を欠かさないこと、頭をフル回転させること。それが野球で1番大切なことだと思うよ」

 限られた期間ではあるが、DeNAの選手たちにとってこれ以上ない学びの場。米球史に残る名手が持つ知識を、貪欲に吸収していきたい。

(佐藤直子 / Naoko Sato)

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