「それを求めて阪神に来た」 期待、重圧を楽しむ西勇輝の飽くなき挑戦
移籍して気づいた若手投手陣の練習「ヤギ(青柳)、遥人(高橋)も右も左も分かってなかった」
「そういう存在が1人でも多くなればチームは強くなる。周りを指導するのって難しい、けど指導しないといけない立場っていうのも分かってる。気づいて本当に自分がアカンなってことは注意するけど、その選手がそれを信じてやってる場合の練習もある。そこをしっかり見極めて話してあげるのが大事かなと。いきなりこうだから、それは違うっていうのは違うのかなと。
中堅がいなかったからどういう風にして、どういう練習したらいいかあんまり分かってなかった。ヤギ(青柳)、遥人(高橋)も右も左も分かってなかった。僕は僕で話しやすい環境を作るつもりだった。助言じゃないけど聞いて来てくれて嬉しかった」
昨年はチーム最多、自身最多となる172回1/3を投げ、チーム最多の10勝を上げフル回転。通算100勝まで残り16勝となり「上手くかみ合えば今年でいける可能性もある」と今シーズンでの達成に意欲も見せる。だが、西勇が思い描く投手像は“勝ち星”ではないようだ。
「勝ちを増やすより、負けない投手になりたい。生涯の目標として150勝、2500イニング。現実味が1番ありそうですよね。野球終わるまでに。あとは通算100勝もいいけど、12球団勝利をやりたい。巨人とオリックスだけかな? 移籍しないとできないことだし、FAを取れた権利だと思っている。誰もが可能性があることを成し遂げたい。100勝だったり150勝、1000イニング、1500イニング、全部やりたい。交流戦で運があればって感じですけど」
「取れるものは全部取りたい。取れて悪い気はしないし、とれるものは取りたい。常に意識を高いところで目標持つことで下がっても高い位置になる。それは菅野さん(巨人)がよく言っていた。その思考はとても大事だと思う。10勝なんだ!って言ってる選手は10勝以下にしかならないし10勝してもたまたま。目標が高い人はそれ以上になる。15勝と言えば13、14勝になる。そういう意識は常に持っておきたい。タイトルだってそう。考え方が違う」