阪神・福留孝介が現役最年長に 数々の名選手がいた12球団の“1977年世代”は…

投手には斉藤和巳や安藤優也といった好投手がいた

 続いて投手。

藤井秀悟(2000-2014)
284試83勝81敗0S2H 1463.1回 率3.77/ヤクルト-日本ハム-巨人-DeNA

斉藤和巳(1996-2010)
150試79勝23敗0S0H 949.2回 率3.33/ダイエー-ソフトバンク

安藤優也(2002-2017)
486試77勝66敗11S76H 1121回 率3.56/阪神

長谷川昌幸(1996-2011)
209試42勝61敗0S9H 900.1回 率4.44/広島-オリックス

木塚敦志(2000-2010)
490試35勝25敗24S88H 462.1回 率3.35/横浜

加藤武治(2003-2011)
294試30勝28敗9S48H 454.1回 率3.61/横浜-日本ハム

江尻慎太郎(2002-2014)
277試28勝20敗1S53H 441.2回 率4.38/日本ハム-横浜-DeNA-ソフトバンク

石井弘寿(1996-2011)
339試27勝15敗55S11H 426.2回 率2.66/ヤクルト

横山道哉(1996-2009)
370試21勝26敗45S20H 449回 率3.89/横浜-日本ハム-横浜

R・バルデス(2015-2017)
65試17勝24敗0S0H 404.2回 率3.49/中日

 藤井秀悟は今治西高3年の春に甲子園に出場するも、準々決勝で左ひじ靭帯を損傷。登板にドクターストップがかかった。早大を経てヤクルト2位(逆指名)で入団。2001年に最多勝を獲得するなど、先発投手として活躍。

 この世代で最も強烈な印象を残したのは、斉藤和巳だろう。2002年まではシーズン通して活躍することはなかったが、2003年に20勝を挙げる。この年はセ・リーグで井川慶も20勝を挙げており、両リーグで20勝投手が誕生したのは1982年の広島・北別府学、日本ハム・工藤幹夫以来21年ぶりだった。2006年までの4シーズンで64勝。故障のために以後は活躍できなかったが、ホークスの絶対的なエースとして活躍した。沢村賞2回は最強投手の勲章だ。

 安藤優也はプロ入り後、リリーフとして活躍し、4年目からは先発投手として活躍。36歳でセットアッパーに再転向、福原忍とともに円熟した投球で阪神投手陣を支えた。長谷川昌幸は銚子高から広島にドラフト1位で入団した大型右腕。2002年には13勝を挙げている。木塚敦志は横浜のセットアッパーとして2001年には最優秀中継投手に。

“福留世代”は、3歳下の松坂世代に比べれば、派手な活躍をした選手は多いとは言えない。しかし、平成後期のプロ野球界で、しっかりと実績を残した選手が多い。その最後の一人である福留孝介は、あと103安打でNPB単独での2000本安打に到達する。

 今季の開幕はいつになるか見えない状態だ。試合数の削減も予想されている。43歳になる福留には、厳しい状況だが、2000本の大台を目指してほしい。

(広尾晃 / Koh Hiroo)

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