偉大なる大先輩・松坂大輔を打てるか? パ球団で待ち受ける横浜高の後輩たち

日本ハムには支配下だけで3人の横浜高出身者が在籍

○万波中正選手(日本ハム)
通算成績:2試合 4打数0安打 0本塁打0打点 0盗塁 0犠打 打率.000 出塁率.000

 抜群の身体能力を武器に高校時代から活躍を見せた万波はプロ1年目の2019年に2軍で90試合に出場し、チームトップの14本塁打を記録。1軍では無安打に終わったが、2年目の今季は1軍の舞台でも持ち前のパワーを発揮できるか注目される。ちなみに万波は2000年生まれと今回取り上げた中では最も若い選手。あとで登場するソフトバンクの増田珠選手(1999年生まれ)と共に、松坂の全国優勝(1998年)よりも後に生まれた選手でもある。

○下水流昂選手(楽天)
通算成績:183試合 300打数74安打 11本塁打37打点 0盗塁 4犠打 打率.247 出塁率.315

 下水流は横浜高時代に春のセンバツで全国優勝を経験し、卒業後は青山学院大、ホンダを経て、2012年のドラフト4位で広島に入団。2018年には2度のサヨナラ打を記録するなど、主に左キラーとして広島のリーグ3連覇に貢献した。2019年途中にトレードで楽天へ。新天地では途中加入ながら50試合で2本塁打、打率.250と一定の活躍を見せている。

○渡邊佳明選手(楽天)
通算成績:77試合 218打数49安打 1本塁打26打点 0盗塁 11犠打 打率.225 出塁率.274

 渡邊佳は松坂が1998年に高校4冠に輝いた当時の監督・渡辺元智氏を祖父に持つ。横浜高を卒業後、明治大を経てドラフト6位で楽天に入団。プロ1年目から本職の内野のみならず外野手としてもプレーし、1軍の舞台で77試合に出場。勝負強い打撃を武器に、チームのAクラス入りにも貢献している。かつて自らが指導を受けた名将の孫ということもあり、両者の対決が実現すればドラマ性も十分だ。

○増田珠選手(ソフトバンク)
通算成績:2試合 4打数0安打 0本塁打0打点 0盗塁 0犠打 打率.000 出塁率.000

 増田は高校時代に打線の中軸として甲子園でも活躍を見せ、2017年のドラフト3位でソフトバンクに入団。プロ2年目の2019年に1軍デビューを果たしたが、4打数無安打と初安打はお預けに。ただ、2軍では一塁、二塁、三塁、外野と多くのポジションをこなしながら、111試合で打率.278、7本塁打、53打点と奮闘した。現在はオフに受けた手術の影響で戦列を離れているが、今季こそは1軍で初安打を記録したいところだ。

 この他にも、ともにパ・リーグの球団に所属する、兄・卓也(ロッテ)、祐仁選手(日本ハム)の高浜兄弟も、揃って横浜高の出身だ。両者ともに今季から育成契約へと切り替わっているが、支配下への返り咲きを果たし、1軍の舞台で偉大な先輩との対戦を実現させてほしい。

 また、2019年の育成ドラフト2巡目で日本ハムに入団した樋口龍之介選手も、横浜高で甲子園に出場した経験の持ち主だ。卒業後は立正大、BCリーグの新潟を経て、25歳でプロ入りを果たしている。高校の大先輩との対戦を実現させるためにも、まずは独立リーグで磨いた好打を活かし、支配下登録を勝ち取ってほしいところだ。

楽天には涌井、藤平と松坂と投げ合う可能性のある投手が2人

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