OP戦5割球団のシーズン成績に傾向は… タイトル獲得者続出のサイン?
AクラスもBクラスも5チームずつと五分の成績に
続けて、オープン戦で勝率.500だったチームが1チームのみだったシーズンについても見ていきたい。
【2014年】
ロッテ:15試合7勝7敗1分(6位)
年間成績:144試合66勝76敗2分 勝率.465(4位)
【2016年】
巨人:19試合9勝9敗1分(7位)
年間成績:143試合71勝69敗3分 勝率.507(2位)
【2017年】
ヤクルト:18試合7勝7敗4分(7位)
年間成績:143試合45勝96敗2分 勝率.319(6位)
【2018年】
ヤクルト:16試合6勝6敗4分(8位)
年間成績:143試合75勝66敗2分 勝率.532(2位)
Aクラスに入ったチームとBクラスに終わったチームがそれぞれ2つずつと、五分という結果となった。2014年のロッテは前年に3年ぶりのAクラスとなる3位に入っていたが、さらなる躍進も期待された2014年はシーズンを通して苦戦が続いた。また、2017年のヤクルトは故障者続出の影響もあって浮上のきっかけをつかめないまま、球団史上最多の96敗を喫する苦難のシーズンを送った。
一方、2016年の巨人は3位以下のチームが全て負け越しという状況の中で奮闘し、最終的に2つの勝ち越しを作って2位に入った。また、投打合わせて6個の個人タイトルを獲得するなど、優れた成績を残した選手の存在も目立った。また、2018年のヤクルトは前年と同じくオープン戦の勝率は.500だったが、シーズンに入ってからは1年前と同じ轍を踏まず。1年で負け数をちょうど30減らして2位に躍進する、見事なV字回復を見せた。
続けて、直近10年間のオープン戦で勝率.500だった各チームの順位を集計した結果を紹介したい。その数字は以下の通りだ。
1位:1度
2位:3度
3位:1度
4位:1度
5位:1度
6位:3度
AクラスとBクラスの回数がそれぞれ5度ずつと、奇しくも全く同じ数字となった。ある意味では勝率.500という数字に即した結果ともいえるが、優勝したチームが1つだけだったのに対し、シーズン最下位のチームは3つと、順位の面では苦しんだチームが相対的に多くなっている。2位に入ったチームが最下位のチームと同じ3チームということもあり、まさにどちらに転ぶかわからないと言えそうだ。