2010年春夏連覇の元球児らが無料オンラインスクール開校 未来を担う子供たちへの思い

今後はYouTube開設やグラウンドなどでの野球教室も計画していく

「野球を続けてきたことで今の自分たちがあると思っています。今後の野球界を担っていくのは子供たち。野球のレベルは年々、上がっていますがプレーヤーの人口はそれに比例して減少傾向です。野球の楽しさ、そして僕たちが経験してきたものを伝えていきたいと思っています」

 現在はホームページ、インスタグラムでオンラインでの野球教室を受け付けている。新型コロナウイルスが収まっても、これを機に色んな形で球児たちをサポートしていく。最終的な目標は、野球オンライン学校アプリを起ち上げ、いつでもどこでもハイレベルな野球技術が学べる環境を作っていく。

 新型コロナにより集団スポーツの在り方も変わってくることが予想され、今後は指導者の力が求められる時代に突入していく。延田さんはこれまで昔ながらの“鉄拳制裁”や“やらされる練習”を経験したからこそ伝えられる事があるという。

「個人だと努力を怠る事が多々あった私にはこれぐらいの厳しさが良かったのかも知れません。厳しい環境でやらせて頂いたからこそ成長・経験出来た事がたくさんあります。しかし、現在は責任者より非責任者に重きがおかれるようになりました。昔の練習法は今、問題視されるケースが多い。指導者は“熱さ”を履き違えて手を出してはいけませんし、指導される側も今の時代に甘んじてはならないと思います。野球を通して、チームメートと乗り越えたその経験は一生の宝物です。辛い分、楽しみも必ず先に待っています」

(橋本健吾 / Kengo Hashimoto)

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