デスパ&グラ不在でも恐ろし過ぎ? 2番柳田&3番バレの大胆オーダーを推す根拠
2番に強打者を置くのは日米球界でトレンドにもなっている
指揮官は「初回の攻撃というのは投手の立ち上がりでまだ安定していないときにしっかり打って崩すというのは大事だと思っている。調子の良いバッターを初回にしっかり打席に立てるようにするのも1つの方法」と、上位に柳田、バレンティンを並べるオーダーのメリットについてこう語る。投手の立ち上がりに次々と強打者が襲いかかり、エンジンがかかる前に攻略する。それが可能になる。
2番に強打者を置くのはMLBではトレンドで、NPBでも巨人の坂本勇人やヤクルトの山田哲人、DeNAのオースティンなど増えてきている。打順は1つ下がるごとに年間で15打席ほど減っていくとされる。セイバーメトリクスの観点で言っても、上位打線に強打者を並べることは理に適っている。
この日はノーヒットだったものの、1番に起用した上林が好調であることも2番柳田、3番バレンティンの怖さに拍車をかける。そして1死で柳田が出塁するのと、2死から出塁するのでは得点期待値も大きく違う。そして期待感も半端ではない。おそらく、多くのソフトバンクファンがこの日のオーダーを支持するのではないだろか
そして、恐るべきは、まだソフトバンクにはデスパイネ、グラシアルというキューバ人助っ人2人がいないということ。新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、まだ来日できていない2人。この2人が加わった際には、このオーダーはさらに破壊力を増すことになる。あくまでも想定されるオーダーを組むと、例えば、以下のような並びが想定される。
【パターン1】
1(右)上林
2(中)柳田
3(左)バレンティン
4(二)グラシアル
5(指)デスパイネ
6(三)松田宣
7(一)栗原
8(捕)甲斐
9(遊)今宮
【パターン2】
1(右)上林
2(二)グラシアル
3(中)柳田
4(左)バレンティン
5(指)デスパイネ
6(三)松田宣
7(一)栗原
8(捕)甲斐
9(遊)今宮
まさに相手にとって恐ろしい並びと言えるだろう。工藤監督がこの日採用した“超積極的打線”。開幕戦も、そしてシーズン中の基本オーダーとしても、採用してもらいたい並びだと言えるのではないだろうか。
(Full-Count編集部)