7年連続Bクラスの中日、浮上の鍵はDeNA戦? 交流戦なき120試合で頂点を狙う術
昨年はDeNAに14敗も、7敗が1点差の僅差の勝負に
ところで、DeNAにはそんなに力負けしているのか。去年、DeNA戦は14敗しているが、7敗が1点差。総得点は105点で1試合平均4.2点。総失点は111点で1試合平均4.4点。2018年も15敗中10敗が2点差以内。実にわずかな差で競り負けているのだ。
ただ、主力野手陣はDeNA戦で打っている。去年の打率は京田陽太が.370、福田永将が.362、平田良介が.346、高橋周平が.315、ソイロ・アルモンテが.300、ダヤン・ビシエドも.295、5本塁打と相性は悪くない。
どうやらポイントはあと1点を「取る」よりも「防ぐ」ことのようだ。開幕ローテーション候補の中日先発陣のDeNA戦の成績はどうか。競り負けてきた過去2年間を見ると、大野雄大は4試合2勝1敗3.41。柳裕也は4試合1勝2敗3.33。小笠原慎之介は4試合1勝1敗4.01。吉見一起は4試合0勝3敗5.73。山本拓実は2試合1勝0敗0.00。梅津晃大は登板なし。リリーフ陣はどうか。藤嶋健人は12試合6.17。岡田俊哉は12試合5.79。又吉克樹は12試合4.34。鈴木博志は14試合3.38。ライデル・マルティネスは7試合2.70。福敬登は10試合0.77。祖父江大輔は14試合0.63。
もちろん、実績のある投手、相性の良い投手の踏ん張りは不可欠だ。しかし、「過去は過去。今年は違う」と証明するにはこれまでDeNAとの対戦が少ない投手や新戦力の台頭が鍵を握るのではないか。山本、梅津に加え、橋本侑樹(ドラフト2位・大商大)、岡野祐一郎(ドラフト3位・東芝)、ルイス・ゴンサレス(オリオールズ3A)に期待が集まる。