オリ元監督・森脇氏の12球団順位予想 阪神は“計算できる選手”多数、古巣はAクラス入り?

若手の台頭も必要だが「計算できる選手がしっかり働くことが大事」

〇セ・リーグ
1位 阪神
2位 巨人
3位 中日
4位 DeNA
5位 広島
6位 ヤクルト

 セ・リーグは5位広島までチャンスがあり混戦になるだろう。その中でも阪神を1位に置いた。西、ガルシアの計算できる2枚。岩貞、秋山の復調が鍵を握ると見ている。能見、藤川を中心とし故障明けの島本、岩崎らの中継ぎ陣も心強く、才能豊かな投手も控えている。

 よく、若手の台頭は勝つうえで必須条件と言われるが、私は先ずは計算できる選手がしっかりと働いてくれることが大事だと考える。福留、糸井を年齢で判断することもあるが実はこれ以上に計算できる存在はいない。2年目の近本もすでに、計算できる選手として矢野監督の頭に入っているはずだ。優勝の条件になる“計算できる選手”が多く存在しているのは強みだろう。

 昨年の覇者・巨人は絶対的エース菅野がどれだけ投手陣を引っ張って行けるか。山口の抜けた穴を2年目の戸郷、桜井、実績のある田口らがどのような姿を見せるか期待したい。打線は中島が復調の気配を見せ、若手の湯浅など面白い存在が出てきた。

 最後に、今年は新型コロナウイルスという未曾有の事態になった。同一カード6連戦、選手登録、外国人枠の増加など例年とはまた違ったシーズンになるだけに見所は満載で多くの人に勇気を与え、記憶に残る混戦のペナントレースになると信じて疑わない。いつも温かく見守って頂いているプロ野球ファンの皆様には心からの感謝を申し上げ、今後のご自愛を強くお願い致します。

◇森脇浩司(もりわき・ひろし)

1960年8月6日、兵庫・西脇市出身。現役時代は近鉄、広島、南海でプレー。ダイエー、ソフトバンクでコーチや2軍監督を歴任し、06年には胃がんの手術を受けた王監督の代行を務めた。11年に巨人の2軍内野守備走塁コーチ。12年からオリックスでチーフ野手兼内野守備走塁コーチを務め、同年9月に岡田監督の休養に伴い代行監督として指揮し、翌年に監督就任。14年にはソフトバンクと優勝争いを演じVの行方を左右する「10・2」決戦で惜しくも涙を飲んだ。17年に中日の1軍内野守備走塁コーチに就任し18年まで1軍コーチを務めた。球界でも有数の読書家として知られる。現在は福岡六大学野球の福岡工大の特別コーチを務め、心理カウンセラーの資格を取得中。178センチ、78キロ。右投右打。

(Full-Count編集部)

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