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フェースガードは日本発祥 事故の度に進化した、ベースボールキャップ、ヘルメットの歴史

野球のファッションの中でも際立って特徴的なのが「帽子」だ。頭を覆うドーム状の「クラウン」と、「バイザー」と呼ばれるつばの2つのパーツからなるシンプルな形状だが、この帽子を見るだけで野球をイメージするファンは多い。

1800年代の兵士たちが被った帽子がベースボールキャップのもとになった【写真:AP】
1800年代の兵士たちが被った帽子がベースボールキャップのもとになった【写真:AP】

南北戦争後、兵士が被っていた軍帽がベースボールキャップのもとに

 野球のファッションの中でも際立って特徴的なのが「帽子」だ。頭を覆うドーム状の「クラウン」と、「バイザー」と呼ばれるつばの2つのパーツからなるシンプルな形状だが、この帽子を見るだけで野球をイメージするファンは多い。

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 野球は19世紀半ばにアメリカ東部で始まったが、創始時の野球では帽子に関するルールや取り決めはなく、帽子をかぶっていない選手もいた。その後1861年から1865年にかけての南北戦争後、アメリカ全土に広がったが、兵士たちが被った軍時代の帽子がベースボールキャップのもとになったという。

 ただし、当時はハンチングやシルクハット状のものなど、帽子の形状は統一されていなかった。今のベースボールキャップの始まりは、ニューヨークで1860年代に存在したブルックリン・エクセルシオールがそろって着用したのが原型。その後、丸いクラウンとバイザーという「ブルックリン・スタイル」の帽子がベースボールキャップの主流となっていく。

 1870年代に入ると、円筒形の本体に水平の線が入った「ビルボックス・キャップ」が流行するが、「ブルックリン・スタイル」の帽子に押されて20世紀には下火に。ただ「ビルボックス・キャップ」は1980年代にピッツバーグ・パイレーツが使用するなど、今も一部で使われている。

 20世紀初頭のMLBでは、野手も投手も打者もすべて布製のベースボールキャップを着用していた。死球などで負傷する選手がしばしば出たが、安全対策は講じられていなかった。

 1920年8月16日、ニューヨーク州ポログラウンズで行われたニューヨーク・ヤンキース対クリーブランド・インディアンスの試合で、ヤンキースのカール・メイズの投球が、インディアンスの打者レイ・チャップマンの左側頭部を直撃。チャップマンは耳から血を流して昏倒。病院に運ばれたが、翌日死亡した。この事故を受けて、インディアンスは打撃時に革製のヘルメットを導入。他のチームでも革製ヘルメットを導入する選手が出てきたが、装着感が悪いため、あまり普及しなかった。

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