巨人が“3度目の正直”で中日ロドリゲスを攻略 専門家が指摘する打線の変化とは?

「ポイントを近くして、詰まりながらでもしっかり引きつけて逆方向に打つこと」

 松本氏はこの日のロドリゲスについて「立ち上がりは直球が動いていて非常に良かった。2回に変化球が多くなり、丸を打ち取り、中島にストレートの四球を与えた後、リズムを崩していった」と印象を語る。そして「巨人打線がしぶとく粘りつつ、甘い球をしっかり捉えた」と分析。その中でポイントとなったのは、各打者が打席でボールを捉えた位置だったという。

「投手の今村は抑えて当然のところだが、今村がボールにしっかり食らいついていった。各打者が逆方向に打てたのが結果的によかった。動くボールを引っ張ると、ボテボテになったり空振りも起こり得る。おっつけるバッティングで臨んだことが打てた要因。打者は流れの中で変化球が多くなったと感じていただろうし、彼の直球は速く、動くので、前さばきで打つと空振りが多くなる。ポイントを近くして、詰まりながらでもしっかり引きつけて逆方向に打つことができたから、結果的に連打につながっていったのではないでしょうか」

 打者一巡の猛攻で、一気に試合をひっくり返した巨人打線。今村の同点打の後も、上位打線が得点を重ねていったことが、結果的にロドリゲスの4回での降板にもつながった。

 松本氏は言う。「相手の失策も絡んで5点が入り、2回で試合が決まってしまったが、2、3点だけだったらロドリゲスがその後、復活していた可能性もある。打順が回ってきて4回で降板となったが、点差が少なければもっと投げていたかもしれないし、接戦になっていたかもしれません」。

 ロドリゲスを、4試合目の登板で自己最短となる4回で降板させた巨人打線。過去2試合は動く直球に翻弄されたが、この日は中日バッテリーの配球の変化を打線が感じ取り、対応したバッティングを徹底したことが、勝利につながった。

(Full-Count編集部)

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