リーグ優勝に欠かせぬ投手陣の整備 楽天が狙うべきは即戦力か将来性か
野手は20代半ばの層が厚い半面、10代から20代前半の数が少ない
捕手は太田光が頭角を現し、石原彪は21歳、堀内謙伍も23歳と若い。最年長の足立祐一と岡島豪郎が31歳とまだ老け込む年齢ではなく、現状で補強の緊急性は高くない。
野手に目を移すと、主力の浅村栄斗や島内宏明、鈴木大地は30歳前後と今が全盛期。ルーキーの小深田大翔や小郷裕哉、辰己涼介は20代半ばとここから脂が乗っていく世代。気になるのは内田靖人、岩見雅紀といった右の大砲候補が伸び悩んでいる点、10代から20代前半の層が薄い点か。そこはドラフトで補いたいところだ。
こう見ると補いたいのは即戦力の投手、そして、将来を担うべき若い投手と強打者となるだろう。即戦力では、1年目から柱になれる可能性を秘める早大の早川隆久投手や慶大の木澤尚文投手らが欲しいところか。
ただ、過去3年、1巡目指名では将来性を重視した高校生を指名して抽選に外れ、即戦力の大学生、社会人を指名している。これまでの戦略通りに将来性を求めるなら、明石商の中森俊介、中京大中京の高橋宏斗、福岡大大濠の山下舜平大といった高校生を1位で指名し、2位以下で即戦力を狙う戦略も考えられる。