田中将大、残留が基本線も争奪戦の可能性 地元メディア「沢山の球団が列を作る」

ヤンキースからFAとなった田中将大【写真:AP】
ヤンキースからFAとなった田中将大【写真:AP】

「この冬、たくさんの球団がタナカにオファーを提示しようと列を作ることは間違いない」

 ヤンキースからFAとなった田中将大投手。今季で7年契約を終えた日本人右腕の去就に注目が集まる中、地元メディアは残留を基本線としながらも「沢山の球団がタナカにオファーを提示しようと列を作ることは間違いない」と“争奪戦”になることを伝えている。

 地元TV局「YESネットワーク」は「マサヒロ・タナカのヤンキースでのキャリアを振り返る」とのタイトルで、ここまでの田中が残してきた成績、投球内容を振り返り「ヤンキースでの7年間で一度も負け越しシーズンを作らず、2014年と2019年にはオールスターに選ばれた。彼は喧伝されていた通りの素晴らしさを見せ続けた」と賛辞を贈ると、細かなデータにも注目した。

 田中がここまで先発した173試合でヤンキースは108勝を挙げ、メジャーデビューから6年連続2桁勝利を挙げたのは球団ではアンディ・ペティット以来、史上2人目だったことを言及。キャリア通算の「K/BB」は700イニング以上を投げた投手の中ではMLB史上4番目の数字で「マサヒロの制球力は本当に彼の最高の武器」と、田中の“素晴らしさ”を紹介している。

 コロナ禍によりMLBは約30億ドル(約3120億円)の損失で、球団の経営面が悪化。近年とは違ったFA市場になることが予想されるが「この冬、たくさんの球団がタナカにオファーを提示しようと列を作ることは間違いない」と“争奪戦”になることを予想した。

 ヤンキースから年俸1890万ドル(約19億6600万円)のクオリファイング・オファー(QO)の提示はなく、他球団との交渉も可能となったが「ヤンキースと2021年、それ以降も非常に良い関係性が続いていく可能性は間違いなく大いにある」と残留が基本線であることも忘れていなかった。

(Full-Count編集部)

RECOMMEND

KEYWORD

CATEGORY