ダイエー最後の捕手・オリ山崎勝己が現役引退 プロ20年「幸せな野球人生だった」

オリックス・山崎勝己【写真:荒川祐史】
オリックス・山崎勝己【写真:荒川祐史】

6日の日本ハム戦(京セラドーム)で引退試合を行う予定

 オリックスの山崎勝己捕手が今季限りで現役を引退することを決断した。今季はわずか1試合の出場に終わり「今年1年間、戦力としてチームに貢献できていない。プロの世界は結果が全て。やりきった」と完全燃焼。第2捕手としてプロ20年を生き抜いたダイエー最後の捕手がユニホームを脱ぐ。

 山崎勝は2000年のドラフト会議で4位指名を受けダイエー(現ソフトバンク)に入団。2005年に1軍初出場を果たすと翌2006年は正捕手の城島がメジャー移籍し、キャリアハイとなる105試合に出場。左腕エースだった杉内の専属捕手としても重宝されるなど主に第2捕手としてチームを支えた。

 常勝ホークスで骨を埋める覚悟だったが、2013年オフに「野球人として他球団の評価も知りたい。まだまだ試合に出たい」との思いから地元関西のオリックスにFA移籍。移籍1年目の14年には抑え捕手として古巣・ソフトバンクと優勝争いを繰り広げチームを6年ぶりのAクラスとなる2位に導きクライマックスシリーズに進出した。

 ここまで通算942試合に出場し1529打数300安打の打率.196、4本塁打、112打点。決して目を見張る成績ではないが献身的なリードで投手陣を支え、ベテランになってからは自身の経験を若手たちに惜しみなく伝えるなど、良き兄貴分としてもチームに欠かせない存在になっていった。

「本当はたくさんヒットを打って1試合を通じて試合に出たい思いはある。それは誰もが思うこと。でも、途中からゲームに出て流れを変えたり、試合の最後を締めることにも喜びを感じていた。ベンチスタートでも状況を読みながら、いつでも試合に出れる準備をしてきた」

前歯を3本折りながらもプレーを続行「もう2軍には戻りたくなかった」

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